J2への道、まっしぐら

[J1第15節、福岡ー清水]:博多の森球技場
■健太さん名指揮官の道へ
健太さんのチームには躍動感がある。何よりメリハリがある。
攻める時と無理をしない時のリズムの変化は彼が指示してきたことの一つであろうが、藤本や青山ら若い選手たちを伸び伸びとプレーさせ活かしている。
■中盤を支配する
その清水は前半思うようなプレーができなかった。
福岡の中盤のプレスが良く効いていたからだ。
その中心にあるボランチホベルトはいつかブラジル代表かセリエAのビッグクラブに引き抜かれることだろうと思う。彼の寄せ方の技術やボールカットの技術はJでも随一である。
自分は、この日も背番号8を背負って魂を送り続けた。
福岡は以前から清水や新潟や千葉のような組織的なバランスの取れたチームには善戦する。
そして福岡は、前半に5,6回位の決定的なチャンスを作った。
前半23分、混戦から久しぶりの千代反田のゴールで1−0でリードしたが、前半の福岡は終始攻勢であった。
■チーム崩壊の始まり
しかし夏場の連戦は選手に目に見えない疲労感を与える。
福岡は移動距離も長い。
監督交代したての川勝氏は、少し膠着したメンバー選考で戦い続けているが、若い伸びシロのある選手たちを先発で使い勢いをつけさせ、後半にゲームを読み取れるベテランを投入すべきと思うが(場合によってはその逆もあるが)。
この大事なホームのゲーム。
後半からフレッシュな選手を投入してくるだろうと思っていたがいかにも打つ手が遅かった。
後半10分過ぎ、暑さと疲れでバテバテになったのとリズムが悪くなった時間があった。
そこでピッチ上に新たなエネルギーを注ぎ込むのはベンチの仕事である。
案の定、伊東にやられてしまった。後半14分の伊東のゴールは、ホエールウオッチングをしてるが如く選手たちが立ち止まり見事にシュートコースを空けてしまった。
■川勝氏の駄目さ加減
少し抑えて書くが。
後半、川勝氏はあろうことか、金古、千代反田、川島の3バックをとった。
この時点で瞬間的に自分は「アビスパ崩壊の始まり」と見た。
川勝氏は何を血迷ったのだろうか。
3人で守らせあとはタテポンサッカー。しかも前線は高さのない有光と飯尾のちびっ子。
中盤を省略するにもほどがある。福岡得意のサイドからの攻め手は引き出しにしまったのだ。
彼は、博多の森のピッチで、ウイニングイレブンでもやろうとしているのだろう。
1−2は、清水との力関係もあるが特にベンチ能力、それにJ2で先発も張れない選手を補強したクラブフロントの取り組みの結果でもある。