[J1第29節、新潟ー福岡]:新潟スタジアム
■戦う気持ち
この時期は戦術云々や先発メンバーが誰かよりも、「戦う気持ち」が強いかどうかが決め手になる。
そして中位のチームの中位たる所以もこの時期に現れる。
このゲーム、アビスパの選手たちはホームの大観衆の後押しを受けたアルビレックスの選手よりも数倍高いモチベーションで戦っていた。
内容はともかく、玉際の強さ、あと一歩の速さ、いずれも技術ではない。戦う気持ちが強い方がボールに近づける。
中でも次節累積欠場となる宮本、そして前線から激しく守備をする布部、代表戦の疲れも見せずに中盤を動き回った北斗。J1初ゴールの決勝ゴールを上げた誠史。アルビレックス戦の彼らの戦いぶりを誇りに思う。
大量失点続きで目を覆うばかりにチームを一度破壊した川勝さんが客観性を身につけてきたことは確か。
■チームの一体感
以下は、ここ6試合のボランチセンターバックの組み合わせである。ピッチ上のリーダーシップが取れてることもあるが、シーズン序盤と違い誰が出場しても結果を残せるようにはなってきた。

             ボランチ     センターバック
24節(C大阪)○1−0:ホベルト、佐伯  千代反田、柳楽
25節(清水) ●0−3:ホベルト、佐伯  千代反田、柳楽
26節(鹿島) ○2−1:ホベルト、北斗  宮本、川島
27節(浦和) ●1−2:佐伯、城後   宮本、川島
28節(磐田) ○2−1:佐伯、北斗   宮本、柳楽
29節(新潟) ○1−0:佐伯、北斗   宮本、柳楽

■一大決戦
サテ主体の天皇杯4回戦の1週を置き次節は大事なサンフレッチェ戦である。
大雨のビッグアーチのリベンジだけでなく、圧倒的な声援で選手たちを後押しするためにも、決戦のスタンドはできれば「集める」観客でなく、意思を持って「集まる」サポーターでなければならない。
またアビスパがJ1残留に近づくためにはホームの残り3戦は全勝しかない。