鈴木惇

■U-18日本代表候補発表
2月19日から24日まで、Jヴィレッジで開催されるU-18日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーが発表された。
この世代の中心選手である鈴木惇もメンバーに名を連ねている。
またトレーニング期間にはTDKSC及びソニー仙台FCとのTRMも予定。
■キャンプフル参加
鈴木君はアビスパ福岡ユース所属。今回の宮崎キャンプにも特別にフル参加している。
1989年4月22日生れ、168㎝69㎏、福岡高校2年。左利き。170cmに満たない身体で見かけは華奢であるが、左足からのキックの精度は高く、しかも重い。
今でも技術的な点においては十分にプロで通用すると思われる。

12日の生目でのセレッソ大阪戦。
第3セットに出場した彼は何度もスタンドを沸かせた。
出場してたったの7分間で3つのチャンスを作った。彼の正確な仕事ぶりにスタンドは大きくどよめき、プレーの度に大きな拍手を背中に受けていた。
優れたポジショニング、ボールの捉え方、クロスの精度、CKのボールの角度と重さ。
鈴木惇の技術はいずれも一級品であった。
この1月に開催されたオーストラリア・ユース・オリンピック・フィスティバルにも日本代表として参戦し大会3戦とも出場した。

■優れたポジショニング
彼の能力で誰よりも優れていると思われる点はなんといってもそのポジショニング(位置取り)の良さにある。もって生まれたセンスであろうが視野の広さとゲームの先を読む力は先輩たちを十分に凌いでいる。1プレー毎に相手GKの位置を確認し、逆サイドにボールが入る直前にはすでに自らの位置取りを確認している。

この時点で高校生である鈴木君を宮崎キャンプにフル帯同する意義と意味は大きい。
クラブフロント、現場(リティ)、本人の意欲全ての条件が揃ってるからだろう。

左ウイングの古賀誠史が怪我気味であることと、TRMを見た限りにおいては鈴木君のパフォーマンスも良いので今シーズン出番のチャンスは必ずあると思われる。
■ドイツ人は左利きが好き

それと何より、ドイツ人は左利きが大好きである。*1

昨今の言動を見聞きすると、左利き信奉はおそらくリティも同じ。もちろん両足蹴れることがベストであるが、右利きでも左足を使えるボランチの城後やスピード系ウイングの宮崎光平を今季は尊重するはずだ。
リティはどうやら鈴木君を組み入れてチームの半分を左利き(左が使える選手)で占めたいと思っているのではないかと思われる。

*1:ドイツでは多少技術に差があっても左足が使える選手を尊重する。