PSM

■ガンバの守備
開幕を1週間前に控え今週はPSM花盛り。そのPSMのハイライトとなるのがゼロックス杯。このゲームは他のPSMのゲームのような腕試し的な要素はなく両チームの意地を賭けたガチンコのカップ戦である。
前季チームとしてのピークを迎えたレッズと、西野氏6年目となるガンバの対戦。おそらく今年もこの2チームが中心となってシーズンを進捗させていくのだろう。

1週間前の宮崎キャンプのリポートでも書いたが、ゼロックス杯でもガンバの仕上がり状態の良さが目についた。
宮本が海外移籍後のガンバはキャプテン山口を中心とした4バックの4−4−2。
オジェックレッズはブッフバルトが練り上げたチームのベースを踏襲している。レッズは3バックで、ワシントンをトップに据えた3−6(4−2)−1。
まだオジェックのチームにはなってはいない。

ガンバは、このゲームでもシジクレイとキャプテン山口の両センターバックと、橋本と明神の2ボランチ陣の間にスペースを与えず、レッズの怖い攻撃陣に前を向かせなかった。
ガンバ側のバイタルエリアに相手ボールが入った時の4人のディフェンススピードがとても速かったし4人で作る守備ブロックは豊饒な熟成の域に近づいているように思う。

サッカーは、チームのベースになる守備をまずは堅くすること。
守備の陣形をしっかり作らない限り良い攻撃も出来ない。西野さんは今季のテーマを「超攻撃サッカー」と表現しているが、それを果たすにも守備陣形がしっかりしていることが前提であろう。
■4−0以上の差
ガンバは、復帰した遠藤と今や日本を代表するゲームメーカーとなった二川が中心となってチームとしての連動性と機動力をピッチ上に表現できていた。ガンバの中盤の安定感は抜けている。

ガンバはシュートが18本の4得点。マグノ・アウベスハットトリック
ガンバの左サイドで平川をチンチンにしていたユースの安田君はトップチーム加入が確定した。切れ味鋭いドリブルとスピードを持つ彼の成長と、右に加地を置くサイドからの崩しはガンバの今季の大きな武器となろう。
レッズのシュートは、30分にワシントンが山口に倒されたFKと、36分にネネのクロスに抜け出したワシントンと、後半10分に平川のミドルのたったの3本だけ。

ジェフから移籍の阿部と鈴木啓太の連携も最後まで感じられず、レッズは全く見せ場を作れないまま新たなシーズンを迎えることとなった。