未だ開花せず

[J2第4節、福岡ー仙台]博多の森球技場
■自滅ゲーム
ゲーム終了と同時に仕事に舞い戻ったが後味の悪いなんともストレスフルなゲームとなった。
このゲームは明らかに自滅ゲーム。
中3日で長距離遠征の仙台。対するホームの福岡は休養十分でチームとしての調整時間も十分にあった。
仙台は前半を敢えて抑え、最初から(後半)45分だけのサッカーを目論んでいたのだろう。また福岡と違いチームとしてのリスクマネージメントも準備されている。
仙台は見事な省エネサッカーをしライバルチーム相手にチームとしての仕上がりの良さを見せつけた。
しかし福岡はチームとしての方向性も定まらず未だ未成熟。
リティは前半のような中盤の布部、久藤、久永を軸にしたサッカーを突然中止し、短気な采配であれほど嫌っていたタテポンサッカーで自滅した。
後半途中からDFを3人だけに任せ、城後、川島、宇野澤を上げ攻めの合図を送り続けたが、トップは完全に競り合いに負け、セカンドボールは奪われ仙台の素早いカウンターサッカーに翻弄され続けた。
終わってみればよくぞ2失点で終えたと思えるようなゲームであった。
■展望なきサッカー
現在の福岡は、先制して守り切るほど守備力の整備はできず、相手を打ち負かすような決定力もない。
果たしてリティはどういう意図で仙台と戦いたかったのか。彼自身にゲームの展望がないまま自滅したように見えた。
たった1試合で結論付けるわけではないが、リティがチームの戦力に見合った戦い方を選択し、J2の戦い方を早く身につけない限り1年でJ1復帰など夢のままで終わるように思う。

ただ前半は、仙台がリスクを冒さなかったとしても、久藤を軸にして中盤を制した良いサッカーをしていただけに、前半に追加点を奪えなかった点が惜しかった。
昨年の川勝氏がそうであったようにリティもゲームコントロールは布部と久藤に任せるべきかも知れない。
ゲームの流れはこちらで。