福岡の”宝”デビューす

[J2第19節、福岡ー徳島]:博多の森球技場
■誠史、ピッチ上で苦笑
なんとか連敗に終止符を打ったのは、何より、誰より古賀誠史の復帰が大きい。

詳しくは別の時に述べたいが。
現在、福岡は4−1−4−1気味の布陣で戦っている。
中盤の4人は、リティの指示で二人が左右に大きく張り出し、アレックス一人をフリーにししている。
福岡のゲームの結果や出来は、中盤の4人(+1)の連携やスピード、ゲームの流れを読む目が非常に重要になっている。
中盤の4人(+1)に疲労が見られ彼らの足の筋肉に乳酸が溜まり、息が上がった状態になれば、攻撃時に数的優位が作れず相手ボール時にDF陣や布部に負担をかけることになる。久藤がいない時のチームといた時のチーム。今回のように久永が中盤の4人の中に入った時の連携とポゼッション。
この日は布部と併せて中盤に3人が揃った。
そして誠史である。

前半26分、左サイドからのクロスは無回転気味にフラフラしながらネットを揺らした。この「ミス」が福岡に活気を与えた。

「相当(ボールが)揺れていた。最初はゴールから外れていた感じだったが、また出て、また戻ってという感じて対応が難しかった。古賀のボールが独特であることは松市さん(山田コーチ)から言われていたので準備はしていたのだが・・」(ゲーム後の徳島GK鈴木正人談)

誠史がゲーム感さえ取り戻せば連敗で沈んだチームに大きな推進力が戻る。
■「鈴木惇トップデビュー」
U-12からアビスパ福岡ユースに所属し、その世代の代表に必ず選ばれている(またキャプテンマークを巻く事が多い)鈴木惇君のトップチームデビューを、この日の博多の森で勝利で飾れたことは大きい。
地元の進学校に通学する高校生リーガーの誕生は、本人にとってもサポーターにとっても歴史的な日となった。それにしても彼ほど世界の経験を知るものはいない。

[鈴木君の代表歴]  対戦国
U-15ブラジル遠征:(クラブチーム)
U-15イタリア遠征:(クラブチーム)
U-16ドイツ遠征:ブルガリア代表、カタール代表、
U-16フランス遠征:イングランド代表、カメルーン代表、ポルトガル代表、
U-16豊田国際:ロシア代表、メキシコ代表
U-18オーストラリア遠征:中国代表、オーストラリア代表、韓国代表
U-18ドイツ遠征:ドイツ代表、ルーマニア代表