課題は昇華したか
■いつも以上に波のあるシーズン
J2は全リーグ戦日程の6割を消化しました。
各チーム総当り48試合と、世界的にも有数の長丁場のリーグ戦。
福岡は1stステージを7勝3分2敗(23得点、9失点)で首位に立つも、各チームに研究された2ndステージでは5勝1分6敗(17得点、17失点)と負けがこみました。特に大量失点による連敗(大敗)でチームの守備的な問題が顕わになりました。
時系列で見ても首位に立ったり負け越したり、今シーズンの福岡はまるでシーソーゲームのようであります。
■3バック布陣の採用
3rdステージはまだ5ゲームの消化ですが3勝2敗(11得点、5失点)と、失点数的にはやや持ち直しつつあります。
この3順目のステージで札幌、仙台の上位チームに連敗したした後に、リティは3バックの布陣を敷くことによって問題解決を図ろうとしました。
果たして3バックの採用が昇格の決め手となりうるのか、これから少しづつ考えていきたいと思います。
■チームコンセプトの大きな転換
[29試合時点] 年度 順位 勝点 勝 分 負 得点 失点 差 最終 07 3 49 15 4 10 51 31 +20 ー 05 2 50 13 11 5 42 28 +14 2 04 4 46 13 7 9 36 27 + 9 3 03 9 36 10 6 13 41 48 - 7 4
05年までの3シーズンで、福岡は少ない資金の地方クラブに相応しく、若手を数多く登用し育成型のチームへと体制を変えました。
あわせてチームを受け持った松田氏は、チームコンセプトを無駄な失点を防ぐ”負けない”チームへと変貌させその手腕で5年ぶりにJ1復帰を果たしました。
今季の29試合消化時点を昇格を果たした05年の同時期と比較すると、結果としては得点数の大幅な増加が顕著であります。
リティはあくまでも得点力重視のチームに舵取りを変え、4−2−3−1の布陣で攻め手の手数を増やす方法を取りましたが順位的に見るとその手はまだ功を奏していないともいえます。
■得点率の変化
[得点率] 総得点 得点率 総失点 失点率 07(29) 51 1.75 31 1.69 05 72 1.63 43 0.97 04 56 1.27 41 0.93 03 67 1.52 62 1.41
(この項続く)