指導者と言霊

■通訳を泣かす
言葉は言霊(コトダマ)ともいう。
言葉は人のこころを突き動かし、ある時は僅かな言葉で魂を揺さぶることができる。
そして人にやる気とともに震えるような感動さえも与えることができる。

勝ち点差10を9連勝で大逆転したのは、若い選手たちの成長やチームとしての一体感もあるが、それを誘発する指揮官の言霊も背景にはあるものだ。

「最後に、何かを終えた時に僕はお礼を言うことが大事だと思っている。そしてそれとともに、評価されることが大事だと…。
(通訳の高井蘭童さんから「この先は自分のことなので訳しにくいのですが…」との前置きがあり、)このチームに来て、私はこの通訳と出会った。時には興奮して10分以上も話し続けることがあったが、彼はそういう状況でもよく私の言葉を訳して来てくれた。時には『本当に訳しているのか』と疑ったこともあったが(笑)。特に選手たちを納得させなければならないという場面では、彼なりに選手たちを考えさせるための苦労があったと思う。一生懸命やってきてくれたことが、今日のこういう結果に繋がったと思っている。ありがとう」
(最後の監督の言葉を、涙しながら訳した高井通訳にメディアから拍手が起こり、監督会見は終了になりました)〜J'sGOAL・試合後のインタビューより

■そこに愛はあるか
去るしかない若者を醜くも嘲(アザケ)るような、言葉に力も魅力もない指揮官で私は成功者を見たためしがない。もちろん言葉に感動などなく、彼はいまのところボール扱いのただのコーチでしかない。
この無能な指揮官はプロフェッショナルを履き違えている。