危うい舵取り

選手にもサポーターにも厳しい季節がやってきた。
プロの選手にとっては「これも人生」といえば簡単だが、マイクラブの選手達は共に戦ってきた仲間でもある。
いつの時もこの時期は出口のない苦い複雑な感情が交錯する。

もちろんサポーターには人事権も決裁権もない。
それにしても納得してチームを見守りたいがそうはならないのは何故か。それは、このところ説明のつかない人事を続けているからにほかならない。
チームをどうしたいのか。チームの向かうべき方向はどこにあるのか。進むべきビジョンの説明がないままでは、サポーターだけでなくスポンサーも離れていくだろう。
結果は別にしても誰でも”納得して”見守りたいに決まっている。
数日前にスポンサー企業のトップにお会いしたが「どんなことであれ説明がない。サポーターの皆さんの不安な気持ちと同じです。」と。
クラブは舵取りの方向付けとともに説明する義務がある。その仕事ぶりを。
チームはサッカーゴロの為にあるのではないのだ。

事業もそうだが上に立つ者はスタッフを選べるが、現場のスタッフは上司を選べない。
そして切ることは簡単だが育てることはとても難しい。
ついでに。2000年前からの真理であるが、能力のない将ほど部下を育成できず大量に切りたがる。