シーズン開幕

■目標は3位以内
日本の2部リーグは世界でも有数の長丁場で、3月から12月の9ヶ月間ほとんど中断期間もなく、51試合のリーグ戦を戦う。
その間、アジア特有の梅雨の時期をはさみ(札幌を除く)、最近では38,9度を越えることも珍しくない真夏の気候を乗り越えないといけない。
Jは今季から入れ替え戦がなくなり、J2は3位以内が自動昇格となった。昇格レースは、今季はダンゴ状態が続くと予想しているが、昇格を目指すチームは、順位に関係なく、せめて、夏の疲れが出始める9月位までは首位に大きく引き離されることなく戦い続けたいものだ。
■開幕戦
初陣、富山にドローは予期されたこと。
初陣のアウェイの戦いは、間違いなく7,8人でゴール前を塞いで戦うやり方。こうなるとまだ組織自体が熟成されていない時期には、なかなか点には繋がらない。シュート数が少ないのも已む無しと思う。
そういう意味ではセットプイレーでの一撃は効果が大きいのだが。
そして、ミドルシュートを早めの時間に打ち続けたり、ワンツーで敵陣の穴を空ける技術を持った選手がいればと思うが。残念ながら初戦を戦ったチームには、(J1レベルの)久永や久藤のようにピッチ全体を見渡せる選手がいない。
特に前線に有効なパスの出せる久藤不在は大きい、と思った。
岡本英也
初戦で目を惹いたのはセンタープレイヤーのウエリントンが意外と使えそうなこと。技術のあるこの選手に展開力のある選手を組み合わせれば面白い中盤になりそう。
もちろん、福岡にとっての今季の目玉は鈴木惇(19歳)の成長・飛躍であることは間違いないが、初戦では、レベルアップした右SB山形辰徳(25歳)とガンバユース出身の左SH岡本英也(21歳)の二人が目についた。スキルの高い岡本は使い続ければ貴重な戦力になりそう。
そして後半終了間際の15分だけでもいいので、前線に岡本、永井(強化指定)、田中佑昌の3人を並べた布陣を「シーズン中に一度は見てみたい」と夢想した初戦であった。