戦力外にすべきは,一体,誰か?

昨年の今頃だったと思う。
こちらでも,アビスパを戦力外になった本田真吾について書いた。
個人的な感傷かも知れないが,この時期になると,若い選手の行く末がとても気になるものである。

今年もアビスパ福岡は,9名の選手に戦力外を言い渡した。
昨今は戦力外以外の,来季戦力として考えられていた選手の移籍の噂もある。実は来季の体制作りは始まったばかりで,その骨格でさえ未だ決まっていない。
来季は,今季に比べて3億円ほどの予算を削減して運営するようであるが,来季も行き当たりバッタリのチーム運営は変わらないようである。
戦力外は,GK吉田,MF久永,FW黒部と実績のある選手ばかりでなく,DF釘崎とDF長野の名があった。

これまでチームの将来を担う主軸と見られていた長野の放出は,いささか唐突で,個人的にも残念至極でならない。
篠田氏のプランなのか,森下氏の考えなのかはわからないが,長野の放出は,継続性のないチーム作りを,本当に象徴している。
大怪我から懸命に立ち直ろうとしていた釘崎も同様である。
釘崎は,大怪我の後,黙々と(懸命に)リハリビトレを続け,回復後にはFWからサイドバックへと転向し,彼なりの新境地を開こうとしていた矢先。
この,プロサッカークラブを運営するには素人集団としかいえない運営会社が,継続性を失った仕事をしてきたのは今に始まったことではない。
選手一人ひとりの人生を,まるで切り捨てるように(戦力外)通告するやり方には,憤りを覚えてならない。
(つづきます)