2011、Jリーグ雑感

ベガルタ仙台の場合

終戦、神戸に勝って4位。この上位の位置をだれが予想できたのだろう。
「親愛なる神戸 神戸は僕らの目標だ 優しさと強さも持って 僕らは必ず復興するんだ 神戸のように」ベガルタ仙台選手紹介前の動画テロップ。
3.11から9か月足らず。

若手の成長とともにベガルタの選手一人ひとりの守備範囲の広さは尋常でなかった。

浦和レッズの場合

2006 ガンバ大阪に勝ってJ初優勝 
2007 最下位横浜FCに惨敗し目前の優勝を逸す 
2008 横浜マリノスに6失点の屈辱的大敗 
2009 3連覇の鹿島アントラーズ、目前で胴上げ 
2010 降格寸前のヴィッセル神戸の残留をアシスト 
2011 J1昇格チームの柏レイソル初優勝を目前祝福

浦和レッズの最終戦

柏レイソルの場合

2009年7月ネルシーニョを迎えて2部に降格。J2の1年間でチームの骨格(土台)を作り上げ、1年でJ1復帰。全員が厳しい守備に高速カウンター。
リーグ優勝は見事というほかない。レイソルが今年のクラブWCに参加することになったのだ。
『チームの成熟度が違った』(浦和・原口選手のコメント)同じ方向を向いた監督、選手、フロント。

何よりブレないフロント。

サガン鳥栖の場合

大切なチーム熟成の期間。「噴煙で練習に集中できないから」と安易にキャンプを中止したどこかの降格チームと違い、サガンの春先の猛練習は半端じゃなかったと聞く。
ユンジョンファンの手腕もあるが、7年の歳月をかけ明らかに松本育夫さんが現在の土台を築いた。

アビスパ福岡の場合
「クラブ存続の危機」「赤字だけは出せない」九州の雄都というべきこの大きな都市で、いかにも2部が相応しいとでもいうのか。
来季、若手主体のチームづくりで1からの出直しすることになった我が愛しのチーム。
ブレないクラブが結果を出している中、存続だけが目的なのか。相変わらずトップは後ろ向きの言葉ばかりで歩むべき道(ヴィジョン)は指し示せないまま。
当初は少しは期待もしたものだが。フロントの進化(自らの変革)がない限りこのクラブの未来はない。