いざ、世界大会へ

orion10142004-10-03

日本の6大会連続ワールドユース出場がかかっているゲームが、19時よりTV朝日系でライブで放送される。
実況や解説を誰が担当するのかは別にしても、この世代のゲームをゴールデンに持ってくるという”英断”に、私はエールを送りたい。
このチームには、怪我で参加できないメンバーもいるが、日本のサッカー界を将来担うだろうという逸材たちが数多くいる。しかも素材的には小野、稲本らの黄金世代と比較してもそれ程遜色ないと思う。

大熊監督がビブスを手渡したスタメン組は、GK西川周作(大分U−18)、DF小林祐三(柏=右)、増嶋竜也(FC東京=中)、水本裕貴(市原=左)、ボランチ高柳一誠(広島ユース)と高萩洋次郎(広島)、右サイドが中村北斗(福岡)、左サイドに苔口卓也C大阪)、トップ下に兵藤、FWはカレン・ロバート(磐田)と平山相太(筑波大)。GK西川を除き、初戦のネパール戦と同じメンバーだった。大きな問題がない限り、この11人がカタール戦にスタメン出場するだろう。(スポナビ・元川さん)

大事なゲームに、出場が危ぶまれていた兵頭が間に合いそうなので良かった。左右両サイドの苔口、北斗に注目したい、と思う。

ジャズやるべ♪

193、40年代のビッグバンドジャズを高校生に演らせるという「スウィングガールズ」を観た。

『「ジャズなんて、インテリ面したおっさんのモン」なんとなくそう思っていました。でも、スイングガールズがやると、こんなにキュートでカッコイイ。なんでだべ?見終ったら誰もが音楽をやりたくなる、そんな楽しい映画を目指して作りました。』
矢口史靖監督/「ひみつの花園」「ウォーターボーイズ」などの作品監督)

ネタバレになるので、ちょっとだけ。
ほとんどが楽器をやったことがない10代のキャストを、短い時間でキチンとスイングできるように演奏できるようになることにも感心したが、映画に流れるビッグバンドジャズは、観てる者の気分を軽くしノセるものだった。楽しい映画だった。
私は、トロンボーンを吹いた関口香織役の本仮屋ユイカさんが、いい味出していて好演だったと思った。
映画で挿入されるサッチモの「この素晴らしき世界」や、ナット・キング・コールの「L・O・V・E」も良かったが、彼女たちが演奏する「ムーンライトセレナーデ」にはシビれた。

オランダ行き決める。

アジアユース、準々決勝【日本代表VSカタール代表】:ジョホールバル
この試合、日本代表は攻撃面で決め手に欠き、延長戦でも無得点のまま終始しPK戦にもつれこんだ。

日本代表は、カタール代表の激しいプレスやチェックに対して前半から守備的になり、中盤にボールが中々収まらず、前線へのパスも単調でほとんどシュートらしいシュートが見られなかった。攻撃面では見るべきものがなかったが、カレンの積極的な前線での守備、GK西川を中心とした守備陣の活躍で、10番を中心としたカタールの攻撃陣を完封した。
中盤にスペースがありながらボールが落ち着かなかったのは、兵頭が本調子に戻ってないことと、梶山不在が大きいのかも知れないが、大熊さんの苛立ったような怒号ともいうべきコーチングに少し嫌気が差しながらTV観戦してしまった。
結果は、5−3PKでアジアユース準決勝進出を果たした。これによって来年オランダで開催されるワールドユースの出場が確定したのは何よりだった。MVPは、西川だろう。

準決勝は、クワラルンプールで、相手が韓国になるのかウズベキスタンになるのか、今の時点ではわからないが、どちらでやるにしても攻撃面でのテコ入れは必要だろう。

美しいサッカー

オランダエールディビジョン第7節「フェイエノールトVSデンボス」を、アジアユースの後にスカパーで見た。
現在3位につけているフェイエノールトは、今季4勝1敗1分けと安定した戦いをしている。

このゲームも、小野を中心に非常にいいゲームをしていた。ボールが小野を基点に面白いように繋がって行くことと、小野自身の、ボールをもらう動きや位置取り、次の選手への指示、柔らかで美しいパスは見てて楽しかった。フェイエは、完全に小野のチームになっている。デンボスは、得点能力が低く、今季13位でまだ3得点しか奪っていない。フェイエにいいようにボールを繋がれていた。
怪我の状態もあるのだろうが、後半途中にフェイエが3得点した時点で大事をとって小野は交代した。

フェイエは、4−2と勝ち点3を順調に積み重ね、ドローのアヤックスを抜き2位と順位を上げた。
<追記>
湯浅さんがこのゲームについて語っています。

中盤ディフェンスの貢献度と、攻撃での優れたゲームメイキングコンテンツを考えれば、ボールを持つチームメイトたちが、常に小野を捜すのも道理というものです。この試合では、相手が格下ということで、小野も余裕をもってプレーしていましたが、そこで気持ちが弛んでしまうことなく、ある一定レベル以上の緊張感を維持しつづけていました。特にそのポイントを頼もしく感じたモノです。(湯浅さん)