「国がはじめて景観法を制定」

orion10142004-03-30

http://www.asahi.com/housing/column/040327.html
欧米の都市へ行くと、当たり前のように何百年も前からの美しい景観を保存しようと努力している。

フィレンツェなど美しい都市をはじめイタリア北部の都市やスペインの中都市なども同様に「都市美」というか都市が作る景観を大切に保存しようとしている。

パリでも道路側だけはそのままの景観を保存し、その後ろに近代的な設備の建物を造ったりして工夫をしながら先人が残した美しい街並みや歴史を残そうと相当に努力している。

ヨーロッパは、昔から石やレンガなどの素材でできた建物が多いから残しやすい部分もあるが、日本の都市作りと根本的に違うのは、為政者が都市計画を長いスパンで考えていることであろう。

以前、付き合ってたクラシック好きな人は、東欧の街が好きって言ってたなぁ。

日本も、そういうことを基本にして考えないと、看板撤去すればいい、色の規制さえすればいいというような浅い認識ではどうにも困る。

京都や奈良のように、都市の機能性や近代性よりも歴史保存を重きに置く街は別にしても、残念ながら、日本中のあらゆる都市にセンスや長期的なポリシーを感じるものはない。
自分は、福井以外の全国の主要都市に出かけたが、どこに行ってもステキな人と出会ったが、都市美という点においては、山口県萩市以外は全て醜悪な街並みであった。

「都市を考える」
この点では、通産省(今は産業経済省)や建設省(今は国土省)あるいは、都道府県や市町村のお役人を全てクビにして、研究機関や民間に任せればいいとさえ思う。官僚的なものの考え方をしている彼らには何も任されないと思う。

以前、通産省東京都庁に行く機会が多かったので、彼らと会う度に陰鬱になった記憶がある。自分の保身以外に考えてない彼らの仕事ぶりはたかが知れている。もちろん例外な人はいるのだろうけど。

ここで官僚国家を作った責任者である大久保利通批判を展開したくないので、これくらいでやめるが(笑)

年内に、中国の古い都市へ行き歩いてみたいと思っている。
これは三国志好きな子供の要望でもあるが(笑)