高すぎる年棒がチームの首を絞める

というより、若手を育てることよりも、他チームの主力を札束で移籍加入させた方が手っ取り早いし、先の見通しを立てれない幹部が、ある種”マネーゲーム”に陥っていることが原因でもあるのだが。
もうひとつは、多すぎる試合数もその悪循環の要因。そのために選手層を厚くする必要があるし、資金が流動しにくい現在の世界経済情勢からみれば、試合数は減らすべきだろう。大切な愛すべき選手たちの立場よりも自分の首が可愛い、しかも財務に疎いFIFAを始め欧州各国のリーグ幹部じゃそんなことはできないだろうけど。

フィオレンティーナの例をとるまでもなく、イタリアのセリエAで赤字にあえぎ財政的に瀕死の状態なチームは非常に多いけど、今では、リーガもプレミアもどちら様も同様で。
中には株式上場してるチームもあるけど、優勝争いするような上位にあるチームであればある程、その株主たちから見て、健全な株式会社運営を継続してやり続けることは至難の技だと思う。
CLで準決勝以上に進出したり、カップ戦で優勝したり、もちろんリーグ戦で優勝すると大金が転がり込むから、ある意味チーム運営は賭けでもあるのだろう。
リーグで中位に位置しじっくりチーム作りやれる方が、チーム運営としては安定してくるのかもしれない。
国内においても、J2川崎は、そういう意味では3年計画を掲げ、しかもJ1に上がれそうで上がれなかったお陰で資金的に無理することなく、この間チームの基盤をしっかり作ることができているように思う。
運良くJ1に上がって、またスグ落ちるようなチームと比べても、川崎は経営的な安定基盤は感じる。

ところでわがバルサも赤字にあえいでいる。これまでのチーム作りのツケがきているのだが。このチームの恒例行事でもあるが、オフになれば愛すべき選手たちの出入りの激しい話題が待っていそうである。
いずれも高すぎる年棒が大きな要因であるが、そういう契約やチーム作りをしてきたのはチームなのだ。

どうやら、ルイス・エンリケは引退。パトリック・クライファートは、年棒問題で放出。ミヒャエル・ライツィハーは、年俸を半分で契約か放出。マルク・オーフェルマルスも年俸ダウンをのませる模様。

シーズンオフに、日本やアメリカで資金稼ぎに来る理由はそういうことだ。国内でボカやインテルのゲームを見れることは嬉しい事ではあるけれど。
そういう意味では、違った次元で、浦和やFC東京がオフを利用してプレシーズンマッチしに欧州へ遠征することは、本当の意味でチーム力強化に繋がるだろうし、選手にもいい経験にもなり、素晴らしいことだと思う。