アテネ五輪出場国と世界との戦い「OA枠を考える、その2」

まずは、わが女子代表が戦う出場国(10カ国)はすべて決定

アジア:日本、中国
アフリカ:ナイジェリア
オセアニア:オーストラリア
北中米:アメリカ、メキシコ
南米:ブラジル
欧州:ドイツ、スウェーデンギリシア(開催国)

【男子出場国16ヶ国】
陸別には、欧州以外の出場国はすべて決定。

アジア:日本、韓国、イラク
アフリカ:チュニジア、マリ、モロッコ、ガーナ
オセアニア:オーストラリア
北中米:メキシコ、コスタリカ
南米:アルゼンチン、パラグアイ
欧州:ギリシア(開催国)、○、○、○

開催国以外決定していない欧州は、欧州予選リーグ(5/27〜6/2)とその後の準決勝を経て3ヶ国を決定
<欧州のグループリーグ>
A組:イタリア、ベラルーシ、セリビアモンテネグロクロアチア
B組:ドイツ、フランス、スウェーデンポルトガル
準決勝は6月5日。

おそらく、アテネ本大会でのグループリーグの組み合わせは、
アジア・オセアニアの各国に、アフリカから1ケ国、欧州から1ケ国、南米・北中米から1ケ国か?
この組み合わせで、シドニーの時のように予選リーグを勝ち抜きベスト8に進出するのは相当に至難の技になりそう。

五輪日本代表チームがアフリカ、南米・北中米、欧州の各1チームとの組み合わせの中に入って、勝ち点6、7を取る戦いをするのは容易なことではない。そういう意味では、
メダル獲得を意識して戦うことを前提にするには、OA枠を十分に活用するのは必然であり、中でも、特にGKを含めた守備陣が、今のU−23世代のままで世界と戦えるのか、考える必要がありそう、と思う。
シドニーでも楢崎、森岡、宮本を中心によく守ったが、4試合とも失点してきた。
また、シドニーの時は、ヒデとその他の選手の融和や気持ちの上での繋がりが薄いことは噂されることもあった。
そういう意味でも、また、こういう世界レベルの戦いの際には、いざという時にチームをマトメる人材の補強は、考える必要がありそう。

という点から、

1.それほど強豪国が入っていなかったアジア最終予選では通用したチームを、山本さんが今後どれだけ
熟成・強化させることができるか。
2.山本さんが、世界と戦えるチームを作るのにどのような戦い方を考えているのか。
3.寒かったシドニーと違って、この時期真夏の高温の中での中2日での連戦、その対策と、慣れない芝
対策でのチーム戦術はうまくいくのか。
4.OA枠を、世界と戦うために足りないものの補強と考える場合、山本さんがどの部分が足りないと判断
しているのか。
5.苦しい戦いや連戦が続く中、士気の鼓舞・向上とチームの団結のために、世界との経験を持っているOA
選手は、一体誰がふさわしいと山本さんは考えるのか。
という視点から自分はOA枠を考えたいと思います。


と、いうことで
「世界との戦いに通用するチーム力」、「経験」、「チームのマトメ役」と、私もいつも思っていることですが、「攻撃のベースは守備である」(湯浅さん・笑)という観点から小野、宮本、明神の3人にしました。
もちろん、当然ながらGKにはOAから参加すべきかとも思いますが、GKの次世代の人材育成のために黒河、林らに世界の経験を踏んで欲しいとも思っています。
GKを、OAから入れることを前提にすると、曽ケ端、宮本、小野。
小野が参加できない場合は、曽ケ端、宮本、明神。
つまり、私の第一優先は、宮本です。
明神については、第二、第三の明神は育ってきているとの話しもありますが、今野も啓太もアジア相手ならまだしも、自分はまだまだ世界と戦えるレベルには至っていないと判断しています。そういう意味では、MFとして右もでき、五輪もWCも経験し、危険を察知できる能力、汚れ役ボランチとしては、明神は国内最高の選手だと思っています。
できれば、明神と一緒に世界とゲームすることで啓太や今野が更にレベルアップして欲しい、とも。またフル代表でも、常時先発は別にしても、何故、ジーコは彼に目をつけないのだろうと不思議に思っているのですが。

OAから3人、U−23から15人を選ぶとすると、OAをどこのポジションの選手から選考するかにもよりますが。現実的な考えから、OA枠を小野が難しいと仮定して、確立の高そうな「曽ケ端、宮本、明神」を前提にすると。

現在のU−23世代の攻撃陣は、タレント揃いで層も厚いと思っています。そういう意味でもOAからは、守備陣の補強・補充が望まれると思います。
平山、高松、田中達、大久保、坂田の中からFWとして3人か4人。
MFは、松井、山瀬、前田、石川、田中播磨、根本、森崎浩、森崎和、鈴木啓、今野、徳永から6人。
DFは、茂庭、那須闘莉王、青木、阿部、栗原、近藤、北本から4人。
それにGK黒河、林、川島から2人もしくは1人でしょうか。
山本さんはこちらの方の人選にも相当悩みそうです。
現時点で、U−23世代を15人に絞るとすると、
FW平山、大久保、田中達、MF松井、石川、森崎浩、鈴木啓、今野、徳永、DF茂庭、那須闘莉王、阿部、GK黒河、林(またはFW高松)でしょうか。
松井、山瀬、前田、石川、田中播磨、森崎兄弟ら攻撃的なMFに、平山は別格にしても田中達、大久保を入れた攻撃陣は好素材が多いだけに、この人選が一番悩みそうです。
DFは、青木のフィードを活かした布陣に余りこだわらなかった山本さんは最終的に青木はハズすように思います。



唾面自乾(すいめんじかん):たとえ人に唾を吐きかけられても、それは放っておけば自然と乾く、という意味。人生には様々な屈辱に合う場面があるけど、こころ乱すことなく泰然と構えておくという事も必要、との古代中国の教え。
ま、些細なことにも辛抱できないのが薄っぺらな昨今の心情でしょうか。
「辛抱」や「忍耐」について:子供を持った人にはわかるのですが、子供の教育は親に忍耐を強いる場面が数多くあります(笑)昨今の教育とは、子供に物を買い与えようとすることに、親がどれだけ辛抱できるか、でしょうか(笑)