僕が選ぶサッカー日本代表

まず、最初に「僕が選ぶサッカー日本代表」のベースを、どこに置くかだが。
私は、今回は02年WC時のトルシエジャパンをベースにしたい、と思います。
何故なら、
1.WC本戦出場、アジア杯優勝、コンフェデ準優勝とこれまでの日本のサッカー史上でこれ程実績を積み上げ、あれ程世界と互角に戦った4年間はないと思うし、またその経験値は相当な財産と言える、と思うから。
2.しかも出場した彼らのほとんどは20代の半ば以下と、いずれも若く、06年ドイツWCでこそ、アブラの乗り切った時期(年齢)を迎えるからだ。
3.ここ2年間、チームとしては確実に停滞してしまったように見えるわが日本代表だが、チームで中心であった選手達のおかれた立場や経験は様々で選手によっては怪我や出場機会なしや移籍など、多くの壁や苦難など身になる経験をしていること。私はむしろ得がたい”停滞の時期”として”いい経験”と前向きに捉えようと思う。
ということで、あの頃の代表こそベースにすべきチームであることは間違いない、といって良い。



では、監督は、どうするか。
この点は書き始めると長くなるので、できるだけ簡単にまとめるとしよう。
1.まず、代表監督として不向きなジーコ監督は退いてもらうことにしよう。
私は、できれば一時も早く”代表監督でないジーコ”に戻って欲しい。何故なら個人的にジーコが好きだからだ(笑)どんなに悪口雑音浴びせても、ジーコのことを尊敬し好きであることには全く変わりはないから。こちらとしてもよじれたこんな状態は一日も早く”普通”の精神状態に戻りたいと思っているから(笑)
2.どのタイミングで首にするかが問題になってくるが、おそらく川渕氏がサッカー協会の会長である限り、後任は日本人監督を選びそうな気がするしその可能性が大きいと思う。これはあくまでも現実的な話しだが。
その際は、山本氏であろうと思う。五輪代表がよほど無様な成績でない限り川渕氏はそうすると思う。アテネが万が一無残な結果になれば、横浜の岡田氏に白羽の矢を立てそうな気もする。岡田氏は仏WC以降、Jにおいては監督としての実績は十分なのだから。代表監督として頼まれたら本人も断れまい。
3.さて「私が選ぶ」とすれば第一候補は、この人をおいて他にない。まずは、戦術的にもそして経験的にも、以前からトルシエの後を担うにふさわしいと考えていたというのがその理由だが。ただし韓国が後任監督にボラ・ミルティノビッチと契約しないことが条件ではある。セリビアモンテネグロ出身のこの監督は、7カ国の代表監督を務め、都合5回のWCに出場し、しかもそのうち4回は決勝トーナメントに出場した経験を持つ。メキシコ代表監督では十分な時間をとって強化にあたりベスト8出場を果たしている。アメリカでは今でも彼はカリスマであるし、彼が上げたこれまでの実績は魔術でも何でもなく代表監督としては将に名匠と呼ぶに相応しい。
ということで、代表監督をボラ氏という前提で、「私が選ぶ日本代表」について考えてみたい。
ただし、ボラの場合どちらかといえば、少し時間をかけてチームを創り上げる監督であるだろうから、引き受けるのは行き当たりばったりのジーコのチームであれば、何もかも一ならやり直ししなけらばならないという矛盾に陥る。それほどの時間がないと仮定すれば、トルシエが手塩にかけて作った02年のチームをベースにするしかない。
スカウティング活動や相手チームの研究に秀でた監督であろうボラは、中国代表監督として、アジア杯始めトルシエジャパンとも戦っているし、トルシエジャパンは彼にとって身近にあったと思う。
プレミアのチームを引き受けたいと思っているだろうボラのサッカーは、そのスタイルはフラットディフェンスを基盤にした4−4−2であるが、今の日本の選手たちにはやはり3−5−2が向いているとボラ氏も判断するだろう、と仮定して(笑)
【監督:ボラ・ミルティノビッチ

【GK:曽ケ端】
控えが楢崎としたい。楢崎の安定感や経験を買いたい所だが、ナイジェリアもシドニーもそして02年WCもずっと控えであった曽ケ端の、将来性をここは買いたい。日本人としては彼のフィードの速さと正確さは並外れていると思う。
【DF:右から坪井、宮本、稲本】
控えが中沢、松田、中田浩。稲本をバックで。
【MF:ボランチに右に中田英、左に戸田】
控えが明神、酒井。相手によっては戸田の1ボランチもあるが、ヒデのボランチ起用でこのチームの柱である小野が生きる、という場面を是非とも見てみたい。
【MF:右に小笠原、左に小野、トップ下に藤田】
この前目の3人はどこでもやれるのですが、オガサー小野ー藤田でも良い。前に飛び込める藤田はこのチームの強力なチャンスメイカー。控えは本山、三都主、森島
【FW:鈴木、柳沢】
控えは解凍された久保、高原。やはりこの二人の「2トップは最強」伝説は、なんだかんだいっても実績付き。もちろん、クボタカもまた良し、ということで。
こうやってみると、いずれもタレント揃いであり、若い五輪世代以下からの起用は不要であると思う。
欲をいえば、宮本はじめ坪井、中沢などDF陣に早いうちに海外移籍のチャンスが来ることを望んでいるが。
【布陣】
ーーー鈴木ーーー柳沢ーーーサブ:久保、高原、
ー小野ーー藤田ーー小笠原ーサブ:本山、森島、三都主
ーーー戸田ーー中田英ーーーサブ:明神、酒井
ー坪井ーー宮本ーー稲本ーーサブ:中沢、松田、中田浩
ーーーーー曽ケ端ーーーーーサブ:楢崎
このチーム、宮本、ヒデ、藤田の3人と、【主将小野】の4人でチームをまとめてもらいましょう。特に、宿舎のミーティングでは、宮本、小野、藤田の3人にお任せしましょう。
彼らに再び北の丸で5、6日キャンプしてもらい、ヤマハスタジアムをお借りして、チームを仕上げてもらいましょうか(笑)
この02年トルシエジャパンをベースにした06年昇華バージョンを経て、この次南アフリカで開催されるWCにおいて、名実ともに小野が王様となって、チームの中心となるであろう、と申しておきます。
・・
今回は、それほどサプライズの多くないチームになりましたが、02年のトルシエジャパンのチームを構成したメンバーは、そういう意味ではかってないほど優れているものと思う。
もちろん、ボラ氏が途中で川渕氏とブツかる可能性は大きいのですが(笑)その時は、川渕氏に引導を渡し、新たな「僕が選ぶ日本サッカー協会」を考えましょうか(笑)
あ、もちろんですが、トルシエがチームを見てくれるなら、いつだって大歓迎ということで(笑)