傲慢な球界幹部たち

orion10142004-06-14

近畿日本鉄道の株価が上がり、オリックスの株価が下がるのは予想通りだ。
ファンからしたら、たまったものではないが、このまま底打った景気がスグには回復しないと仮定すれば、連結で大赤字出してる大企業が生き残るには、プロ野球を持てる余裕などはない。
プロ野球はファンあっての商売、日頃からファンを大切にしてこなかったツケが、今、回ってきているに違いないが、自分の首も飛ぶかもしれない情況なのだから、今は見苦しくとも、必死に”企業の論理”で押してくるしかないのだろう。
近鉄も、ずっと今期の実績(損益)だけ良ければそれで良いという仕事をしてきた。サラリーマン社長や雇われ幹部には、ファンの心配や哀愁など、わかろうともせず。
そして、外人投資家に限らず、一般投資家もどんどん離れていく。

景気低迷は底を打ち日本経済が回復しはじめたと、マスコミや経済評論家はのたまわっているが、実体経済や生活者の実感は、何も、良くなってはいない。
大手企業の大量首切り等人減らしや、リストラ(経費の歳出の大幅削減)でもって、収益が回復したように見せているだけだ。
実態は、まだまだ厳しいにきまっている。小売店は、総額表示を無理やり押し付けられ、そのために無駄な時間と経費を使い、第一四半期は、総額表示で目先の割安感は吹っ飛び、大手のひとり勝ちに押し切られ小売業界や中小企業は瀕死にあえいでいる。小さな企業ほどリストラも、経費節減も、とっくにやり尽くしているし、誰もが生き残りを賭けて戦っているのだ。
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さて、プロ野球だが。
7歳の頃の昭和32年から見ているものとしては、今のプロ野球機構には最早魅力はない。一ファンとしての好きなチームあったとしても。
大半が70歳以上の老人たちで取り仕切っているプロ野球機構も、このままだと衰退するに決まっている。経験者のいない彼らの大半は、野球の面白さや楽しさなんか知っちゃいない。
まるでおもちゃを欲しがるように、各チームから4番バッターを集める手法で一番になったとしても、それで、球界の繁栄が長続きするハズがない。
勝者の論理を振りかざし”自分さえ”良ければいいなんて、ワガママ性格で球団経営をやられたらたまったものではない。
オーナーが、ただの一ファンの延長でしか野球を見れない人ばかりであるから、彼らに機構の改革などはできっこないと思う。
野球界は、これまで多くの失敗をしてきているのに、まだ気づかないのだろうか。

米国メジャーのように、機構そのものをリストラするしか、生き残る道はない。
そして、このまま歯止めなく、みんないい選手は日本球界を捨ててアメリカへ行く。
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さて、株価だが、オリックスは午前の終値で前日比210円の下落。近鉄は、20円の値上がりになっている。