勢い水!
”追い山”まで、あと1ヶ月を切った。
博多のオトコたちは、何気にそわそわとしてくる。
博多にいなくとも、東京にいても、海外にいても。同じだ。博多のオトコたちは”のぼせもん”が多い。
中学(博多二中)の先輩の長谷川法世さんは、「博多っ子純情」で、”早う大人になって山ば舁(か)きたか”と言っている。
博多の町は7月になったら山笠たい。学校は早引けやら遅刻やらして山笠に出てよかけん、みんな山笠が好いとう。
実際、あの頃は、早引け(早退)はもちろん、追い山の日は中学校も、小学校も休みだった(今もか?・笑)
山笠が好きだ/ 山男が好きだ/ 山を担いだ事がある/ 山笠で会社を辞めた/ 山笠で女にふられた/ 転勤で博多を出た今も 山笠のために帰っている/ 日本の祭りが好きだ/ ふんどし姿が好きだ/ 男の世界が好きだ/ 水かけに命をかけている/ 走ってくる山に家を壊された事がある/ 追い山を見たあと、出勤時間まで青山で時間潰しをしている/ 祝いめでたを一緒に歌いたいetc... 山笠を愛するひとたち 寄っといでえ♪ 『山笠があるけん 博多ったいっ!!』 【博多祇園山笠メモ】 毎年7/1〜7/15まで行われる 博多を代表する祭り。 期間中は市内のあちこちに「飾り山笠」が立ち、 15日早朝4:59の追い山笠でクライマックスを迎える。
<以上、福岡市在住いなさん(女性)の「山笠ラブ」より>
4時59分。
”一番太鼓”の大きな音が、空気を切り裂き、朝もやに鳴り響くとき。
身体中の血液が熱を帯び、全身にシビレが走り、わけもなく目には涙があふれるのだ。
あの高揚感と緊張は、舁(か)いてるオトコ達だけじゃなく、見てる人をも衝天させ、イカせてしまう。
その空気に一度触れたら、ヤマの虜になるだろう。
・・・
博多の人は、北の街・札幌の人と同じく、よそ者に明るくて、寛容だ。決して排他的ではない。鎌倉時代からの町の発展のカギはそこにあるのだろう。
現在、東アジアの中心は、上海かも知れないが、古くて新しい町・博多も、文化的には一時期、歴史のその頂点にあった。