orion10142004-07-23

アテネ五輪代表で、先の日韓戦で左足付け根の肉離れで負傷した今野について、山本監督は「全治まで10日から2週間」との医師の診断結果を明らかにした。
今夜は買ったまま手にしてなかった「サッカー批評23号」(この号よりA4サイズ)を読んでみた。「小野剛の目」と題して広島の小野監督のインタビュー記事が掲載されていた。

今野泰幸なんかJリーグで行く所がなかったんですよ。だから一所懸命、岡田さん(当時札幌監督)に連絡とって”頼む一回でいいから練習見てくれ”と言って。(今野のいい所は)びびらない、動じない。そういうメンタリティの強さですよ。こいつはゲームをやったらやっただけ伸びるって思ってました』(サッカー批評23号36P)

小野さんの”素材を吟味する目”は確かだ。
同じ号に、今野のインタビュー記事があった。

『今野のパス成功率が群を抜いていること、特に前方向へは74%の成功率で飛びぬけて高い。中でも田中達也へのパスは最も多い。』(同じく128P)

『そうですね。やっぱり最初の頃は監督に全面的に従っていた部分もあったんですが。緒戦でバーレーンに引き分けた時に「このままじゃ駄目だろう」ということでみんなで話し合ったことはありました。話し合いの召集をかけたのは闘利王と鈴木啓太だったという。そこで話し合ったのは「ディフェンスラインを上げるために、ボランチはもっと前でプレッシャーをかけて欲しいといわれた。」』(同じく131P)

高校時代はトレセンメンバーにも入れず無名だった今野。

『「何でプロになれたんだろう」ってずっと考えてたんです。いきなりの練習でも、スピードについていけなくて不安になりました。その時に、岡田監督から「お前の良さは早いプレスでボールを奪うことなんだよ」って言われたんです。』(同じく131P)

自分の強みを強化して今やアテネ代表の中心選手になった今野。
五輪予選ではフル出場し獅子奮迅の活躍だっただけにしばらく身体を休めて怪我を直しアテネ本番には間に合わせて欲しい選手だ。