チーム作りは”これから”らしい

orion10142004-07-21

昨夜の代表のゲームを見れば、どんなゲームも良く見えてマシに見える。
口直しにはなったけど。ライバル韓国代表はOA(柳)込みのメンバーしかもホーム。個人技に優れた韓国五輪代表はパワープレーとゲームの組み立ては日本の選手達よりうまい。しかしゴール前では最後は雑になり決定的な場面が多くても詰めが甘く得点には至らなかった。韓国は14番の足技が時々目立っていたが。
守備面では日本も前回より安定感は出てきたが。闘莉王の高さと茂庭の奮闘、キャプテン那須もしっかりケアができていたし高さ(ヘディング)では日本が勝っていた。
曽ケ端はまだチームになじんでいない感じがする。DF陣との連携はもう少し時間が必要だろう。鹿島の時とは違って違和感あるしまだ不安だ。

攻撃面では、前半17分過ぎのカウンターによる速攻から大久保の右サイドドリブル突破からのクロスを田中達がダイビングヘッドのシーン以外は得点の匂いがしないゲームだった。確かに大久保はチームを引っ張り一人奮闘していたけど、攻撃面での組み立てや戦術面での意図らしきものがなく、その点ももしかして小野任せにしたいのだろうかとも思える、山本さんは。
例えばシドニーではあった2列目からの攻撃や前線のポストからのワンタッチ、ワンツーなどで繋がったシュートなどは皆無に等しい。中央から突破するヒントもない。コンディションの良い選手が出たときだけのサイド攻撃もキレがないし攻撃面ではチームとしての熟成が感じれないのは監督が選手選抜ばかりやってたツケがここにきて出ている。石川の投入も松井の投入もチームとして何をするのかが徹底していないから元気な彼らが活きて来ない。
こうなれば阿部のセットプレー頼みだが、阿部も石垣島合宿の疲れがまだ残っているのか精度が悪い。
今は、高さのある平山めがけてボールを放り込み運良くこぼれ玉が足元にこない限り得点の雰囲気もない。しかしここはポジティブに、灼熱対策合宿でコンディション的に未だ底にある、と思っておきたい。
今のままでは決勝トーナメント進出は厳しいと言えるが、チームとしてはアジア杯の代表チームよりもまだましで見通しは明るいと思う。だって小野がいるんだもの。