「サッカー名匠の条件」

『監督力』出版:出版芸術社、著者:西部謙司
世俗をちょっと離れて。
昨日の午後から露天風呂に入ったり出たりしながら青い畳の上に寝っ転がってこの6月に出版されたこの本を読んでいた。
おかげでのんびりできた。
監督としてそして指導者として、デルボスケデシャンファーガソンベンゲル、ボラ、クライフ、ネルシーニョバクスター、ジャケ、ラニエリジーコなどが語れている。

ご存知のように西部氏は早稲田出て商社勤務した後に雑誌「ストライカー」の編集記者をした人だ。「スローフット」も「サッカーがウマくなる!かもしれない本」など、西部さんの著書は読みやすい。西部さんはパリ在住経験もある方でヨーロッパサッカーに詳しく、私のようなド素人でも伝わるような表現をされていてわかりやすい。

上の著書の中では祖母井さん(ジェフ統括部長兼育成普及部長)に関してのところが私としては非常に面白かった。祖母井氏の仕事に対する熱意やチームを思う気持ちが強いのは知っていたが、ドイツでのケルン体育大学でコーチ学を学んだことや、フリューゲルスベルデニックを紹介したのが祖母井さんとは知らなかった。もちろんこの項の大半はオシム監督について述べられているのですが。

どっかのように資金に頼ったチーム作りではないやり方で、その後祖母井さんはオシム息子をチームを呼び着々と未来に向かってのチーム作りをやっている。
新たに作られるサッカー場(蘇我スタ)*1を満員にし、オシムさんがいるうちに頂点に立つという日を、祖母井氏でなくとも夢描いてしまう。


*1:蘇我スタに関してはTENさんのblogより