彼らの誇り

ソウルワールドカップスタジアム
2002年、WCの開幕戦はこちらで行われた。競技場を正門から入ると写真公募展の入り口にヒディングはじめ韓国代表チームの数多くのモニュメントがある。その中で、やはり選手の中心をしめるのはホン・ミョンボだ。公募展を眺めながら歩くとワールドカップ映像室。これらを見学するだけでも小一時間はかかる。競技場内のスタンドからピッチへ。ピッチは芝の痛みが目立っていたが作業員が懸命に手入れしていた。
控えの選手たちや監督が座るだろうベンチに座りピッチを見ると、このスタジアムが成る程、WCの開幕戦に相応しいスタジアムであることが伝わってくる。同行した知人は「ホラあそこに、キムテジュン(大統領)が座ったのですよ」と言った。それにしても下から眺める観客席は圧倒的な迫力だ。
韓国人の知人は「世界十大サッカー場のひとつです」と、力を込めて私に言った。内心、日本にも「埼玉スタジアムがあるぜ」と言いたかったがその彼女の迫力に飲み込んだ。彼らにとってはこのスタジアムは誇りであるのだ、韓国代表チームとともに。

【収容規模】
地下1階、地上6階
収容能力66,806席、VIP席916席、メディア席754席、会員室75室
横浜国際競技場が72,327席、埼玉スタジアムは63,700席)