けだるい疲労感

昨日からの詰めた仕事で少し疲労感があったので、WOWWOWでぼんやり映画を見る。
あれ程のプロモーションをしながら「2046」が香港では不人気らしいが日本では週末23日から劇場公開、その「2046」を監督した香港のウォン・カーワイWon Kar Waiの「花様年華」(00年作品)。

花様年華
大人の不倫映画ではあるが、切ない愛情と、心の痛み、空虚さを詩的に描き、台詞は極端に少なく、非常に効果的に音楽を流している。繰り返し繰り返し使われる「キサス・キサス・キサス」(で、タイトルいいのか?)のメロディーは切ないなぁ。
私は、彼のこの映画の「映像」を耽美的で好ましく思った。カットの連続というか、路地裏で2人が抱き合うカットなどは息を呑むほどであった。全く甘さのない恋愛映画で、甘さが好きな人には嫌悪感を感じるかも知れない。いつも好き嫌いがハッキリする映画を彼は作る。
主演のトニー・レオンカンヌ国際映画祭男優賞受賞。

週末、日本では、監督とか関係なしに「2046」はキムタクファンが映画館に足を運ぶのだろう。