ヤナギ決勝ゴールアシスト
メッシーナVSレッジーナの海峡ダービーで観客は満員。通算8度目の日本人対決も注目されたが、予想通りヤナギはベンチ。前半の俊輔は伸び伸びとプレーし、試合開始からレッジーナの攻勢が続いた。
1−0と先行したレッジーナの俊輔が、足を痛めて途中交代したのは残念だったが、後半15分、途中出場のヤナギの30分間の今日のデキは、落ち着いてて怪我の影響も感じれず中々良かった。
出場したスグ後のヤナギの左サイドの突破が全体の流れを変え、同点ゴールにも繋がったし、その後の、決勝ゴールのアシストとなった右足からのクロスは狙い通りで見事だった。
終了間際の最後のシュートを決めれば、今日のHEROだったが。
この試合シュートできるチャンスは一度だけだったが、セリエAの場合はシュートチャンスそのものが少ないので、あれはなんとかものにしないといけない。
今日は、インフルエンザや、背中を痛めたりした後の出場としては良かったと思う。
今後が非常に楽しみだが、できれば次回はムッティ監督にはヤナギをFWで使って欲しいと思った。
ゲーム終了後、俊輔はヤナギに駆け寄り、肩寄せ合って一緒に控えまでの通路を歩いていた。
「やっと仕事したじゃん。」「今晩はメシでも行こうぜ」とでも言ったのだろうか。
・・・
以下、伊・ガゼッタ紙で7点ももらったので記念に(笑)
PAGELLA Messina - Reggina 2 - 1 1 Storari M. 6 27 Zanchi M. 6 2 Rezaei R. 6.5 6 Aronica S. 6 58 D' Alterio S. 5.5 10 Iliev I. 5 24 Coppola C. 6.5 41 Sullo S. 6 20 Yanagisawa A. 7 5 Donati M. 5.5 19 Parisi A. 6.5 11 Di Napoli A.6 9 Zampagna R. 6.5 18 Amoruso N. 6
<追記11/2>
神尾さんのBLOGが更新されたので、こちらに紹介しておきます。
「海峡ダービーとは」
「メッシーナ海峡を挟んだこの二つの街は、人の行き来も頻繁。通勤通学はもとより、半島とシチリアを結ぶ物流の中継点として、ほぼ完全に一つの生活圏になっています。それだけに、レッジーナとメッシーナはまさに「ダービー」としてのライバル関係にあったのです。」
「最初に実現したのは1926年、現在のセリエA,Bになる遥か前のセカンドディビジョンにて。そこから公式戦で実現したのは63回。幾多の節目の勝負があり、89年5月28日セリエBで実現したダービーではレッジーナが敗退、これでセリエA昇格を逃してしまいました(ちなみに、当時メッシーナを率いていたのは現レッチェのゼーマン監督、その試合で2ゴールを挙げたのは元磐田のトト・スキラッチ」(神尾さん)
「メッシーナ港、フェリー乗り場近く。衝突を避けるためアウェーサポーターはここでバスに乗せられ、警察の先導によりサン・フィリッポまで向かいます。」
ムッティ監督の試合後の会見
「今のチームにとってポジティブな結果を出すということはとても大事なことだった。そしてチームはそれを達成することができた。前半、選手たちは恐れを持ち、足元が落ち着かず、頭も固まってしまっていた。レッジーナもいいプレーをしていて、私自身もどうしたらいいのか分からなかった。それに2点目を入れられてしまうことを恐れていたね。ハーフタイムにも、選手自身、レッジーナのほうがいいプレーをしていたことを分かっていたし、その中で1点を返さなければならないという難しい試合であることも分かっていた。後半はいい方向に進んでくれた。メッシーナの街の人たちに忘れてほしくないのは、我々の最終目標はセリエA残留であるということ。セリエBとは違う。シーズンの中ではいい時も悪い時もある。そんな中で、我々は進むべき道をポジティブな結果を残しながら歩んでいかなければならない。柳沢はうまくゲームに入った。テクニック面での支えが必要だったチームをうまく支えてくれた。ポジティブな投入だったね」(ヤナギ公式HPより)
<追記11/4>
この地元を熱狂させたゲームの神尾さんの完結編
がアップ。
たかが一試合だけれど、いいのですこれで。昨年のミラン戦までの流れのように、たった一試合が原因で以降ケチがつくこともあれば、一試合が転機となりいいムードになるということもあるはず。現に今回、チャンスが廻ってダービーで勝ち、何よりチームの連敗も止め、今後繋がる流れに。考えてみればミラン戦は丁度1年前の10月26日。神様は苦闘を見ているものです。(神尾さん)
<追記11/4その2>
ヤナギの公式の「レポート」にイタリア全国紙の情報
<コリエレ・デッロ・スポルト>柳沢の顔のアップ写真と共に、2/3ページを使った柳沢の特集記事。 大見出し;柳沢、メッシーナの王者 小見出し;レッジーナとのダービーの主役となった日本人は、サポーターの心に入った。 記事の内容は、「今までミステリーな存在だった柳沢が、スッロの負傷によって左サイドでプレーする事になった。 ダービーが彼のストーリーを変えた。 レッジーナ中村との勝負に勝った。6人の負傷者と共に、左サイドのスッロの状態によっては、次戦ボローニャでは ムッティー監督は策を考えなければならない。 ムッティーは柳沢に信頼を置く準備は出来ている。柳沢のチャンスの時だ」
<ガッゼッタ・デッロ・スポルト>先日の試合のプレー中の、柳沢と中村の写真入りで、1/4ページを使った特集記事。 大見出し;柳沢と散歩 小見出し;メッシーナの心を奪った。 彼はコーヒー味のグラニ−タ生クリーム付が大好物で、彼の趣味はレッジーナに勝つ事。
レッジーナ戦だけでなく、他のチームの時も活躍して欲しい。