只管、誠実に生きる

ナビスコをTV観戦し、その足でキャナルシティのAMCへ行き、松竹山田組の「隠し剣 鬼の爪」を見た。

ラストシーンでは涙が止まらなかったが、誠実で、こころ温まるとても清々しい映画だと思った。
主演の永瀬正敏は初めてみたが、これからが楽しみな、なかなかの役者だと思った。
時代は、江戸末期の大きな価値観の変化を目前にした時代。主人公の、貧しい底辺の武士は、前作と同様。原作は藤沢周平の作品。
この映画、同じスタッフで撮った「たそがれ清兵衛」と比較されるだろうが、映画としてのデキは「たそがれ」の方が優れているとは思うが、「隠し剣」はカメラワーク始め丁寧な撮り方をされていると思った。その点で、間違いなくこちらの方がはるかに後味の良い作品となった。
友人の料理人に聞くと、料理には、前味、中味、後味とあって、一番大事なのは後味だと彼は言っていた。。「スウィング・ガール」と同じく、山形弁がまた温かみがあって、良かった。

お時間がある方はご観覧をお勧めしたい。