「観客の胸を打つ」

■茨城ダービー
13日の天皇杯で一番の観客を集め、茨城県の日に開催された初の”茨城ダービー”(水戸ー鹿島戦)については、こちら「チョコレート犬」さんのコラムがお勧め。
この試合は全国放送されなかったので見ることができませんでしたが、この、愛情溢れ機知に富んだ観戦記(力作)を一読し、ゲームの雰囲気を楽しむことができました。

「水戸はチームだったが鹿島は単なる個の集まりだった」ってのに尽きる。選手同士で話し合ってなんとかコンビを作ろうとしているのはわかるし、それが上手くいったこともある。例えば本山が左サイドのスペースにあえて入らず、新井場をそのスペースに走らせたシーン。フィニッシュには至らなかったが綺麗な崩しで、本人同士もプレー後にタッチしていた。けれどこの試合を通して見ると監督がどのような攻撃をさせようとしているのか、どのような練習を積んでいるのか、そもそも本当に積んでいるのか、何一つ伝わって来なかった。(チョコレート犬さん)

元々、「組織」なんて考えがブラジル人監督にはないのだが。選手たちの世代交代とともに、鹿島はチームとしてもこの三冠監督に引導を渡す時期が刻々と迫ってきているのだろう。

13000人の観衆の前で、残念ながら得点を挙げられなかった水戸。けれども懸命に走り、恐れずに代表選手たちに喰らいつく姿には胸を打つものがあった。ダービーを強烈に意識していたのは彼らだった。彼らは大観衆の前(しかも約半分がホーリーブルー!)でプレーする喜びを存分に味わい、楽しみ、力を出し切ったことだろう。試合後のコメントで栗田は「引退した時に一番印象に残る試合になるのかな、という試合でした」と語っている。水戸は試合にこそ負けたが、観客に感動を与えるという大きな「プロの仕事」をやってのけた。(チョコレート犬さん)

昨日、TV観戦した群馬FCも、佐川急便東京も、ひたむきに強豪チームに立ち向かい、好プレーの連続でゲームを演出していましたが、水戸の選手たちも、持ってる力を出し切り観客を魅了したようです。そういう意味ではいいダービーの日となったのでしょう。
■14日の天皇杯(4回戦)
[長居]セレッソ大阪vsザスパ草津
[瑞穂]名古屋グランパスエイトvsHondaFC
[等々力]川崎フロンターレvsヴィッセル神戸
[三ツ沢]横浜FCvsサンフレッチェ広島
[博多の森]アビスパ福岡vs浦和レッドダイヤモンズ
[室蘭]コンサドーレ札幌vsジェフユナイテッド市原
[小瀬]ヴァンフォーレ甲府vs大分トリニータ

注目は、過去の対戦成績がそれ程良くない福岡に、博多の森で浦和が戦う、福岡ー浦和戦か。
自分は所用で観戦できないが、今の浦和のチーム力はエメルソンが出場しなくても、段違いに強いだろうが。5連勝中のアビスパは守備陣が安定してきているので、先制点取れば面白い。
他にも、J1が決まっている川崎と神戸のゲームや、セレッソ草津のゲームも好ゲームを期待したい。

大分のベルガーさんは、弟さんの葬儀出席のため緊急帰国らしい。