夢をあきらめない

23日の朝日の中川記者のコラムにはこころ動かされた。ここに少しだけ紹介したい。(ネットではないので以下、引用)

東海大五高(福岡)時代、Jリーグからの契約はなし。卒業後の夏、留学経験がある母校の平清孝監督の”つて”でイタリアに渡り、1年間、アマチームで経験を積んだ。が、帰国後に受けた福岡や広島のテストは不合格。「自信を失ってしまった」。サッカーから完全に離れ、福岡市内のカフェでのアルバイトなどで時間をやり過ごした。1年半が過ぎ、平監督に「定職に就きたい」と相談したのが転機に。潜在能力の高さを見込んでいた恩師に「夢をあきらめるな」と励まされた。「これが最後」と昨年2月、福岡に頼み込んでテスト生にしてもらい、3ヵ月後にプロ契約にこぎつけた。』

彼、有光亮太(23歳FW)は、04年9月迄はサテライトだった。松田さんが彼の積極性を買って、10月16日札幌戦に先発させる。すると以降7試合で5得点と、8連勝は、彼なくしては語れないだろう。大一番の山形戦でもワンチャンスで見事なゴールを決めた。
年末年始、彼は一日たりとも休まずボールを蹴るという。
「J2で得点王になってJ1へ」。
人生23年、生まれて初めてこの秋に注目を浴びるようになった有光の、来季の大きな”志”だ。

希望(目標)は、それが、大きければ大きい程、その忍耐も強くなるという。
強い目標を失うと、人生スグにつまずく。歩いていて、たった2cmの段差でも倒れこむ。

柏との入れ替え戦の2試合目の土壇場、前半途中で福嶋と交代させられた悔しさこそが、現在の、有光の胸に燃え盛る命の炎の源であろう。