バランス

中田浩二が、トルシエに呼ばれ渡仏してるようです、が。
彼がチームを離れると、一時的に鹿島の後方のバランスが崩れるでしょう。それも、限りなく相当に。
TV画面だけの観戦ではなかなか掴めない話しですが、生観戦を続けると、彼のバランス感覚が誰よりも抜き出ていることを理解できる筈です。
鹿島の全盛は、無論、秋田や名良橋・相馬らの守りの頑張りによるところが大きい訳ですが、中田浩二がトップチームに入ってからというもの、守備のバランスは彼によるところ大。前線でのバランスはヤナギによるところ大でした。
広い視野と抜群のサッカーセンスを持つ二人に代わる適任人材は、今のところいませんが、新たに加入するFW田代君とMF中後君にはまだ荷が重いでしょう。
中田浩の海外移籍は断然喜ぶべきことですが、決定すれば、先行していた小笠原の移籍はしばらくなしとなるでしょう。
私は、新シーズンのJ1開幕戦に二人とも残ると見ていますが。代理人代理人だけに、どうなることか(苦笑)
例え二人のうちの一人が移籍するとしても、海外リーグ開幕時期からをすすめたいものです。

もちろん中田浩がいるうちに、中後君には、浩二から多くのものを学んで欲しかったのもありますが。

■心配ふたつ目
それにしても、ジュビロサポには申し訳ないのですが、山本さん(磐田)の”欲しがりよう”は、、。1チームからだけでなくもう少し広い視野が欲しいものですが。
それまで活躍した平山をベンチにおいて高松を使い、石川、松井、森崎など好素材を中途半端にしか使えず、チームからハズしたキャプテン鈴木啓太へのフォローさえできなかった彼ですが。膨大な資金使って合宿やテストを繰り返した結果は無残にもリーグ戦敗退。「アテネ経由ドイツ行き」と大口たたいたあげく。青木のその後のことを思うと、正直彼への扱いは憮然とした思いがあります。
山本さんがいつまで”持つ”か知りませんが、ジュビロではU世代代表の指揮官とは違う”人間力”を、まだ私は期待しています。
いつも強くあって欲しい宿敵ジュビロが、クラブとして明確な意思のもとに補強を重ね、(結果として)是非ともチームとして不振に陥らないことを祈りたいものです。アジアとの戦いもあるので大幅補強は理解できるところですが、それにしても中心選手を失うだろうジェフも心配です。
■心配みっつ目
大久保のリーガ初出場、初ゴールは中国で知りましたが、出だしから彼にとっては大変おおきな糧を得ましたし、サッカーを愛する日本人としてとても喜ぶべきことだと思います。
年始から、実に大久保らしい活躍で、胸躍るできごとです。彼のプレースタイルは、リーガにこそ合っているのでしょう。
しかし、一方では心配もあります。
それは結婚したての彼が単身で出かけていること。もうひとつは、彼が「調子(頭・ズ)に乗りやすい」タイプであることです。
海外での生活を始めている彼には、諌めたり、なだめたりできる奥さんが、ここはそばにいて欲しいと思いますが。
上位クラブと下位では、相当に大きな差があるリーガですが、次々戦のレアル戦など上位クラブとの戦いで活躍し、勝利に貢献できれば彼も本物といえるでしょう。代表無得点が長く続く大久保も、選手生活としてもひとつの大きなキッカケになりました。次の出場が楽しみです。