イスタンブールへの道

【欧州CLリーグ、準決勝第1戦】
■王手をかけたミラン
[ミランーPSV]:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ、主審:キュロス・ヴァサラス
2−0(1−0、1−0)
このゲームに限らず、今や、シャフチェンコの決定力は大変なものがあるが、私は、ミランの魅力的な中盤の構成力や組織力を楽しむことができた。
ピルロレジスタの位置に、左にセードルフ、右にガットーゾ。トップ下にカカ。いつもその中心は首振りピルロ。彼らの寄せや、囲い込みの見事さには魅入ってしまった。
もちろんそれも、前線からのプレス、FW陣の献身的な追い込みがあってこそ。
これで88年以来のPSVの決勝進出が遠のくのと同時に、ミランは、イスタンブール行きの切符に王手をかけた。
それにしても、韓国代表、朴智星(パクチサン/24歳)は、これらの経験によって大きな成長を遂げつつある。
■策士、2年連続となるか。
[チェルシーリバプール]:スタンフォード・ブリッジ、主審:アラン・サー
0−0
準決勝では初めてのプレミア対決。
4−5−1と、ドログバを1トップに敷くチェルシーは、リバプールの安定した守備によって封じられ、いくつかのチャンスを無駄にした。
リバプールは、チェルシー相手に今季3連敗してるとは思えない位に落ち着いたゲームで中盤のせめぎ合いを互角に戦い、中でも守備面での安定度が光る。リバプールは、アウェーでのドローで意気上がるところ。
プレミアも終盤を迎え、CLの大一番を戦う選手たちの疲労が気になるが。
イスタンプール行きの切符を巡って、果たして次戦が決戦となった。
前年優勝監督の、策士モウリーニョはどんな手を打ってくるのだろうか。
第2戦は、5月3日(火)と4日(水)に行われる。