ドイツへの足音

多くの才能と個性たちを抱えた日本代表は、WC3大会連続出場に大きく近づいた。
最終予選開始前に予期したように、やはり、バーレーン戦がこの予選の分水嶺となった。
J2見ないといけないし、眠いのでまずは雑感のみ。
■結果を出したオガサ
それにしても、湯浅さんのワンパターンもそろそろ・・

『これでやっとヤツの才能が解放され発展ベクトル上に乗った・・やっとヤツは、本物のブレイクスルーのキッカケを掴んだ・・。』(湯浅さん)

一部のプロのライターにも言えることなのだが、普段からJリーグでのオガサをそれほど見てないことは確かなのだが、代表のゲームを切れ切れに見て、選手を評価・判断するのは、是非とも止めて欲しいものだ。

「ブレイクスルー」というフレーズをどこかで使いたいのであろうが。

ヤナギからのボールがヒデの狙いと俊輔のひらめきも重なって、確かに得点はしたが、オガサは普段以上でも以下でもなかった。
ということで、バーレーン戦のオガサは、自分の力を引き出すべくいつものようにプレーしていたし、先輩のヤナギに従えてプレーしていたこともあるが、誰に気兼ねなく普段のオガサが出ていた。

思い起こすと、あの頃、20歳位までのオガサは、いつもヤナギのそばにいた。
プレーの度に指摘するヤナギのピッチ上のアドバイスに、真剣に耳を傾けるオガサがいた。

■ヤナギらしさ
久しぶりの”動く”ヤナギは、躍動感に溢れていた。
慣れない1トップではあったが、ポストプレーも、動き出しも、そしてワンタッチも、ヤナギらしくあった。
手を上げ要求していたが、それに応えきれぬボール出しが増えたこともあり、後半からは疲れもあって裏への抜け出しは少なくなった。しかし、ヤナギには、ほぼ合格点を上げて良いだろう。
それにしても、オガサも、ヒデも、俊輔も、ヤナギがいるとプレーがしやすそうだった。

『まず、1トップがうまく機能した。
 柳沢はポストにしてもサイドのスペースへの流れ方にしてもポテンシャルどおりのプレーを見せた。これでシュートがあれば言うことなしだけど、上々の出来だろう。
 1トップにすることによって、サイドにフリーのスペースが何度か出来た。おかげで加地が決定的なシーンを演出できた。アレックスも1度はいいクロスをあげた。
 シャドーに入った小笠原と中村がスペースを考えながら動き回り、相手のディフェンスを撹乱した。』(ムズ〜リさん

蛇足ですが。
ヤナギが「あそこで何故シュートしない」「なぜパスなんだ」と、今更ながら感情的に表現する相変わらずなニワカな連中にはウンザリ。

どんな選手にも、温かい気持ちをもって、長く選手を見続ける人もいる。その選手の特徴やいいところを見守り、課題へ挑戦する姿に拍手を送る。
そういうアプローチは、尊重できないし、理解などできないだろう。
スタンドで選手たちを見守り、熱く声援を送る。そして時には激しくブーイング。
私は、そういう姿勢をいつまでも原点にし、大事にしたい。

ヤナギは、完全ではないし(時たまヘナギだし・笑)多少は問題はあるが、彼らしく、チームの為に必死こいて頑張っていましたぜ。
■真摯に「隆行擁護」
暑い、アウェーの地。大一番の緊張。戦術なきゲーム展開。
選手たちは本当に良く戦った。そして、堂々の指揮官・中田監督の下、結果を出した。
そして、WC3大会連続出場に大きく踏み出した。
それで、いいではないか。今のところはそれだけでいいではないか。

ゲーム前は、祈る気持ちで結果を求め、ハナから内容など求めてもいないのに。
ゲーム内容が良くない、追加点が取れない。後半危ない場面もあった。ヒヤヒヤした。
その解消できない己のストレスを、選手へブツける幼児さは、そろそろ止めにしたらどうだろう。
そういう風潮がメディアの退化を生み、ジーコの言う隆行への嘲笑へとつながる。
私は、今回のジーコの「隆行擁護」の話には心から賛同したい。

*それ以外のことは、また後で。