「エルゴラ100号」その2
サッカー週刊誌でもなく、月間誌でもない。季刊誌とも違う。はたまたスポ新とは全然違う。それがエルゴラッソ。
エルゴラッソに求めるもの、について。
最初にこのサッカー専門紙が発刊されると聞いた時、密かに期待したことがふたつある。
ひとつは、地方のサッカーや、地域に根ざすJクラブのことを深く掘り下げて欲しいということ。サッカーの底辺を拡大し掘り起こすこと。
もうひとつは、02年WCを経て益々巨大になったサッカー協会への立つ位置。
協会もひと目置く存在のメディア。そして、エルゴラがサッカーファンやサポーターを後ろに控えたアンデンティティを持つこと。
スカパーと並んで、エルゴラッソの、国内のサッカー文化の深化のために果たす役割は非常に大きいと私は思っている。
しばらくは、発行部数を伸ばす必要があるため、あるいは経営基盤を安定させるために、ある種の迎合は仕方ないにしても。
現在の審判問題にしても表面的な扱いに終わることなく、前向きな気持ちで徹底して取り上げるべきであろうし、代表チームについての協会のあり様を、エルゴラには、時には喉元突きつける刃を持って欲しいものだ。
別に喧嘩腰になる必要はないが、ある種、反権力性は必要だろう。
(この項つづく)