「エルゴラ100号」その3.

「エルゴラ100号」その1.
「エルゴラ100号」その2.
100号の表紙はヤナギ。100号は、チェアマン等のお祝いのコメント以外には、特に何のこともなく淡々とした、いつものエルゴラッソであった。
手元にあるのが104号だから、あれから間もなく2週間が過ぎようとしている。
■表紙について

 90:代表合宿中の稲本
 91:キリン杯特集。伸二
 92:試合中のジーコと伸二
 93:バーレーン戦(H)の中澤
 94:バーレーン戦直前号、練習中のヒデ
 95:バーレーン戦のヤナギ
 96:北朝鮮戦直前号、代表揃い踏み
 97:W杯決定、北朝鮮後の宮本
 98:Wユース、オランダ戦の前嶋
 99:コンフェデ前の合宿中のヒデと宮本
100:コンフェデ、メキシコ戦のヤナギ
101:コンフェデ、ギリシャ戦の俊輔
102:コンフェデ、ロナウジーニョ。タイトルは「出て来い!」
103:コンフェデ、ブラジル戦の俊輔
104:コンフェデ、ドイツ戦のアドリアーノ

この期間は、Jリーグ(J1)が中断中でもあるのと、最終予選がヤマ場を迎えていた。
更に3大会連続のWC出場決定と、その後すぐにコンフェデレーション杯も開催された。同時に隣国オランダではワールドユースも開催されていた。

表紙は、いずれも代表選手が顔を並べた。
露出は、ヒデが2回、宮本2回、伸二が2回、ヤナギも2回、俊輔も2回と、最近の15号では仲良く肩を並べた。

表紙は、その号の顔である。発行当初の頃は一部のクラブの選手ばかりが続きうんざりするものがあったが、最近の表紙の選出には納得している。
個人的には、マイナー視点ながら、J2山形の佐々木、甲府の長谷川、鳥栖の鈴木などもクローズアップしてほしいものだ。
あるいは、関西3クラブにはもっと目を向けるべきだろう。
もちろん地方の読者が定期購読者しかいないことを踏まえたうえで。
■特集
最近の「コンフェデ杯特集」は中々に見応えがあるものだった。
104号のブラジル特集も興味深かったし、「エルゴラッソサッカー研究所」のブラジル大研究も面白かった。
また再開するJ1の特集や、斉藤と米田のインタビューによる独走・京都のピックアップもタイムリーではあった。
エルゴラッソは、即効性ならネットやスポ新には及ばない。
また、論点を深く掘り下げ分析・解析したものは専門誌には敵わない。
この104号のような内容こそがエルゴラッソのひとつの道筋だろうと思う。
100号を越えて、ようやく専門紙としての体裁が整ってきたように私は思う。
今後、エルゴラッソがどのような特集を組むかに注目していきたい。
個人的には以下思いつくまま。

1.Jにおける審判問題。できれば深く掘り下げ問題提議
2.新鮮な選手をピックアップできない代表チームのサポートの問題
(協会のフォロー問題)
3.専門医による、サッカー選手の怪我とコンディション問題について
4.代理人研究
5.躍進、サガン鳥栖
6.経営改善し進化するヴァンフォーレ甲府
7.Jリーグへの道。JFL及び地域リーグ
8.白熱する「KYUリーグ」

サッカー専門紙エルゴラには、ネタを盛り込む必要もゴシップ的面白さも読者に媚へつらい笑いを取るような芸能的である必要は全くない。新聞に娯楽性や芸能性を求めるならスポ新で十分だろう。
ようはサッカー好きな読者が納得するものであれば良いと思うが、しかし、時には煽りのメッセージも必要だと思う。