「3年も我慢した!、」

[J2第20節、福岡ー徳島]
このところ公私に超多忙。昨夜も午前様。
サガンサポの知人と同行の約束をしていたが、残念ながら博多の森は都合悪く録画観戦となった。(Oさん、ご免なさい)

    林   A□    有光
       
      グラウシオ
     
田中  B□     C□  宮崎
       D□
        松下

アレックス 千代反田  宮本  北斗
(◎キャプテン千代反田)

前半1分、いきなりのビッグチャンス。右サイド宮崎光平が中央へ切れ込み、絵に描いたようなスルーパス。徳島DF陣はFW2トップの林と有光ケアの中、前節初ゴールの田中が真ん中を飛び出しシュート。しかしGK高橋の正面。
中々に良い攻めの形。
前半4分、左奥からのスローインペナルティエリア左角のグラウシオが斜めバックパス気味に中央の松下へ。松下の右足アウトにかかった強烈なシュート。左へ寄せていたGK高橋及ばず1−0。
抑えの効いたミドルシュートの見本のようなゴール。
前半17分、ペナルティエリア手前正面でDF宮本がファウル。徳島、片岡(東海大五出身)のFKでゴールで1−1。
前半23分、右サイドでボールをもらった有光が、オフサイドラインギリギリに抜け出す。得意のドリブルで相手DFは寄せきれず。GKもうまく交わしてゴール。2−1。
ようやく昨年好調だった頃の有光の、粘りとキレが戻ってきた。
前半26分、千代反田のフィードに合わせた北斗が右サイドを長くドリブル突破。中央に切れ込みながら、相手DFを次々と交わす。ペナルティエリア内に侵入した後、右側へ方向を変え切り替えしのキレイなクロスを上げる。ゴール前に寄せていた宮崎のヘッドに合わせる。3−1。
北斗自身が内在する、秘めた攻撃性のレベルの高さを表出。
チャンスとしては後半の方が多かった。ここに書ききれない程の好機を演出した中心はグラウシオだった。

グラウシオ縦横無尽
(上のA□〜D□は、グラウシオの局面、局面に合わせた位置どり)
徳島は、3−6−1と中盤を厚くしたカウンター狙いの布陣。
アビスパの心臓ともいえるホベルト不在(結石入院)だが、アビスパが終始攻勢。
特に、ガラ空きの3バックの両サイドを突くアビスパのサイド攻撃がハマった。
グラウシオの自在な動きと左SBアレックスの攻守にわたる活躍もあり、アビスパは、チームとしての立て直しに成功した。松下とグラウシオの働きでホベルトの穴は埋まり、中盤と前線との連動もうまくとれた。
チームの調子としては今が「底」ともいってよいアビスパは、攻撃のカタチ作りと好機演出が課題だったと思う。
前半も後半も、アビスパの守りから攻めへの切り替えが非常に良かったし、今まで失っていた2列目からの攻撃参加も数多く見られた。中盤も良く走った。
■悪い流れは断ち切れた
有光の久しぶりの得点、北斗の突破、田中と宮崎の前線との連動、このゲームに関しては悪い流れからの修正はできた、と見た。
徳島もセットプレー以外には決定的な場面もほとんどなくアビスパの組織的な守備は安定していた。
もちろん後半に5点以上の得点好機があったのだが、前半3点とった後のものだったし、次からのゲームにそれらはとって置いた、と考えたい。