このメンバーで、韓国戦に何を求めているのか?

帰国しました。
時間ないので少しだけネット徘徊。*1
■韓国はてんやわんや

地元開催の韓国は、この大会、国を挙げて優勝に向かってる。おまけに、オランダ人監督のボンフレーレは以前から解任の話が沸き起こっている。
しかし、この大会、日本と同じく結果が出ない、2試合ともドロー。
これで日本戦に敗れれば最下位。
最下位となれば彼の解任は決定的となろう。いや、彼らは首を切るきっかけを探している。(この件に関しては後述します。)
となれば、得点差3以上の大差をつけて勝つしかない。
最初から、彼らが前がかりに来ることは目に見えている。韓国代表のピッチ上に立つメンバーが遮二無二、攻撃的に戦い、前半で1,2点取って勢いを増し自国の優勝への道筋を付けたいことは、子供だってわかることだ。

我が代表が前半からキチンと中盤を制し、流れるようなパス回しで。(TVゲームじゃあるまいし)韓国代表を翻弄し、韓国代表よりも数多くのシュートをし、あわよくば1点でも上げて。と期待するのは酷。

■韓国にはいつでも負けたくない

アウェーの、相手は韓国代表。
しかも、こちらのメンバーは大舞台に慣れない、これまでの控え主体の”新鮮力”メンバー。

この日の先発メンバーには自分が期待していたオガサがいない。彼不在の前線ではボールの収まりどころがない。

何が何でも、どんな内容のゲームをやってでも韓国には勝ちたいし、お尻でゴールしてでも勝ちたい。
どんなに内容が良くても、どんなに未来ある戦術的な立派なゲームをやったとしても韓国代表に負けたとしたら、そしたら悔しくて、悔しくて、寝れねえじゃん。

日本のピッチ上で戦う選手たちは、そんな、若くてギラつく韓国の攻撃陣を、まるで大人な態度で対処していたよ。
前半、中盤が前がかりになり、互いの打ち合いになれば。クボもヤナギもいない前線で、先制点が上がる保障はないし。それより後ろにスペースが空いてやられ放題。韓国代表の思う壺。
■決め手に欠く韓国代表

韓国代表は、攻撃に手数がかかり過ぎる。
イデアも乏しくて、ボールを支配しているようで、実は効果的なパス回しができていない。
彼らには、無理やりのシュートしかない。

これらのことは、ピッチ上の日本の若い選手たちには十分に伝わりわかっていたことと思う。
確かに、連携もまだ未成熟で、セカンドボールをことごとく拾われ、攻撃の機会を数多く相手に与えたことは事実。ピッチ上で試行錯誤を繰り返す彼らにはそれもまた覚悟の上。と言いたい程の落ち着き。
前半、現地のスタンドでは彼らの守りの頑張りに真摯に拍手していたし。歓声上げていました。経験ないのに「良くやってる」と。

サッカー狂いの娘に付き添いできた50代の隣のご婦人:「日本、攻められてばかりで、中々攻めれませんよね。大丈夫でしょうか。」
自分:「これで、いいのですよ。このまま無駄な攻撃続けたら、彼らは後半必ず疲れます。暑いし。」「そんなに多くないだろうけど、日本にも、チャンスが必ず来ます。」
「しっかり守って、いい感じですよね。」「新しい選手たちが、韓国相手に頑張ってますよね。」

これは、ハーフタイムの話。もちろん、TV画面で松木やセル爺が何を吼えていたのかは知らない。

*1:「代表のサッカーに一体何を求めるのか?」それこそ、千差万別、それぞれの自由。しかし、自由だけど。「半分寝てた」とか「食えねぇ」とか、少なくとも、ジーコへの嫌悪感だけで無為に時間を費やしてしまうのももったいなくないか。そうやって、幼稚なガキの如く、ヒネて06年までの人生の長い期間を無駄にすることになる。それはそれで構わないのだが。たしかに思い通りにはならないけれど、代表サッカーへの過剰な期待は、自ずと代表に選ばれた選手への過大な負担へと繋がる。ただこれだけは忘れちゃいけない。汗をかいて必死にボールを追う選手たちへのリスペクト。私は、密かにこの大会から06年ドイツモードに切り替えることにした。WCの期間は、夢中になって日本代表を応援したい。この8月からそれがスタートした。そして今は、韓国代表に勝って、しかも奴らをゼロで抑えたゲームに現地で立ち会えて非常に気分がよろしい。