”キレキレ”グラウシオ

■ロペスに感謝
アビスパは、第25節を水戸と戦い3−0で快勝した。
この日(6日)は、FWグラウシオがキレキレで、手がつけられない程好調だった。

もちろん、相手チームである水戸の選手たちの疲れとチームとしての不調ぶりもあったが。
好調だった頃の水戸の19節(鳥栖)、20節(湘南)の連勝は、札幌へ移籍してしまったデルリスの活躍によるものだった。

さてグラウシオの話し。

彼は以前にブラジルだけでなく、オランダのフェイエノールトやリーガのチームで活躍している。ようやくに本領発揮といったところか。

案の定だ。
奥さんが来日し、久しぶりに手料理を食べてゲームに出場したのだから。
それだけでなく、彼の場合は”慣れ”だと思う。日本のサッカー、特にJ2のサッカーに慣れてきている。体調も良いようだし彼の自信はしばらく続くと思う。
松田さんもボランチやらせたり、サイドをやらせたり、トップ下をやらせたりしてグラウシオの持っている身体能力をこなせるようにしてきた。

連れてきたロペス・ワグナーに感謝しないといけない。

グラウシオは、ホベルト、アレックスとともにJ1に上がった暁でも十分に戦力だろう。
彼、この前、入院中の家内宛てにサイン貰ったから言うが、人間としても実にいい奴だった。
■天王山、京都戦
アビスパは、次節、アウェーで山形と。まずは切れ味鋭い佐々木のクロスの出しどころを塞ぐこと。今のアビスパなら先制点さえ奪えば2点はいけると思う。

ところで、現在のアビスパのディフェンス陣の充実ぶりと層の厚さはJ2一であろう。センターバックだけ取り上げても、今季は、千代反田(筑波大、185)を筆頭に宮本(下関中央、175)、岡山(川崎F、187)、柳楽(立正大淞南、178)。それに前節で初先発、完封した長野(福岡大、185)も十分に使える。
贅沢な位にセンターバックが育ってきている。
前節、初めて博多の森に登場した長野は、そのプレーぶりで相当な逸材であることもわかった。

首位の京都は徳島と対戦。京都はパウリーニョ不在で、アウェーの徳島にも勝機がある。徳島は前半をゼロで抑えることだろう。田原も松田も後半にはバテる。

さてその次がいよいよ京都戦だ。
7月以降3勝3敗1分と下り坂の京都に快勝したら、アビスパの第3レグはこのまま走ることになるだろう。

J2は、出足が悪かった札幌、仙台などの台頭で3位争いが熾烈となってきている。守備陣が不安定になっている鳥栖はこれ以上離されないこと。
それとアビスパが優勝するためには、この第3レグで京都になんとか勝ち点差6以内にしたいものだ。