決戦前夜

【J2第27節、福岡ー京都】:20日19時試合開始、博多の森球技場
明日、20日(土)の博多の森は今季最高の入りのようだ。前売りも相当売れているらしい。試合開始30分前には広いバックスタンドは埋まってしまうと予想される。

アビスパは、ここ数試合は怪我人多くなんとか遣り繰りしながら戦っている。
それでも大事な第3レグに入り2勝2分けで負けなしできている。

第一レグ:△○○△△○○△△●△
第二レグ、△△○○●●△●○○○
第三レグ:○△○△

課題の決定力(得点力)も第一、二レグあたりから比較すると格段に向上し、前節(水戸戦)を除けば、第20節より連続して毎試合2得点以上を上げている。
一昨年の後半がそうであったが、相手チームはアビスパに勝つには3得点を上げないといけなくなってきた。これは明らかにFW田中佑昌グラウシオの好調さによる。

さて、明日の京都戦。
怪我人も復帰し、ようやくフルメンバーで戦える目処がたったらしい。

京都は2位のアビスパ戦とはいえ余裕を持って戦いに臨むだろうし、残念ながら彼らは「決戦!」などとは思ってもないだろう。
おそらく無理せず前半からやや引き加減に守り、いざとなったらお得意の速攻カウンターで攻めてくるはずだ。それ以外は大したことはないが、京都のカウンターの速さは、J1中位レベル以上のものがある。
組織と個の戦いであることに変わりはないが、できれば、四つにぶつかるというようなレベルのゲームでなく、首位の京都が後に引くような、精神的なダメージを与えるような戦いをしたいし、何より強い精神力で臨むことだ。

元々、アビスパの組織DFは、他を寄せ付けないものがある。
中でもDF陣の中心となるべきセンターバックの千代反田が、前季後半のような調子で取り組めば、切れ味鋭い京都の攻撃陣を完封するのも大変なことではない。彼自身の調子そのものが、アビスパのチームとしての調子のバロメーターでもあるのだから。
アビスパは、おそらく中盤を制するだろうし、現在は好調なサイド陣も十分に走る体制にある。
真夏の夜の熱い戦い。
水補給をじょうずにやりながら、緩急自在の攻撃を仕掛けたいものだ。