京都撃破!

■J2で最強チームは?
第27節、博多の森の首位京都戦は今季最高の入り。

(写真:8月20日京都戦バクスタ)

いいサッカーはしている。確かに、強いサッカーはしている。
だが結果がなかなか出ない。
というのが今季のこれまでのアビスパ。これまで左程強くもない京都に独走を許してる要因は勝ち切れない上位の山形の成績とともに、何より結果につながらないアビスパの成績にある。

前年の川崎もチームとしては独走したが、川崎の方が断然強い戦い方をしていた。
川崎は、当時からJ1へ上がってもそこそこの位置につける戦い方。
京都は、単にJ2で勝ち点を奪う戦い方でしかない。「J1へ上がるだけのためのゲーム。」
そんな京都と戦うアビスパは、この日は”J2最強”を賭けたゲームといってよかった。

アビスパは、第18節時点で独走京都に勝ち点差が「23も」あった。
そしてこの日の勝利で勝ち点を47に伸ばし、一気にその差を10も縮めた。

[27節現在]
1.京都60
2.アビスパ47
3.甲府40
(山形はピッチコンディションが悪く試合延期)

この日のゲームの勝因は、前半立ち上がりの京都の怒涛の攻撃を凌いだことにある。
その後、一進一退となったが、組織的な守備を身にまとうアビスパにそれほど危ない場面はなかった。
前半は、京都の出足さえ抑え込むことが課題だったと思うが、十分に守備体系を整えそれを果たした。後半はアビスパが主導権のままゲームをリード。

試合終了間際は、ピッチ上の選手、スタンドのサポが一体となって勝ち点3を演出。
我が町のクラブを後押しするサポの「誇り」と「喜び」が充満した週末の博多の森
その後、あちこちの屋台村や西通り、大名、中洲などは勝利に沸き喜びに浸ったのだった。

■大きな勝利!

「福岡の攻撃の引き出しの数、選手層の厚さで京都をはるかにしのいでいた。完成つつある両チームだが、その完成度でも上回っていた。今の福岡から大量点を奪えるチームはないし、プラン通りに失点を防ぎきれるチームはJ2には見当たらない。」(西日本・服部氏)


(写真:8月21日付西日本)
■水谷は神!
勝利の瞬間の歓喜の爆発は、今季最高潮のものとなった。
こういう日は冷静にゲームを振り返ることもままならない。強い気持ちで戦ったチーム全員の勝利であるが、たまには活躍した選手にスポットを当てよう。

この日のMVPは、誰がみても水谷。
ゲームが終わって、GK水谷こそインタビューに選ぶべきだろうと思った。

このところの彼は非常にキレている。この日も好セーブとともにDF陣の背後から大声での叱咤はピッチ場に鳴り響いていた。後半のアビスパの怒涛の攻撃は水谷の気持ちの強さがチームに乗り移っていたかのようだった。
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(写真:8月20日京都戦、この日のタオルマフラーは迫力満点。バクスタもメインも全員が掲げていた。サポ有志の手作り!)
■刺客・古賀誠史
アビスパは、アレックスのヘディングと、田中佑昌のゴールで2得点を奪ったが、いずれも誠史からの左足がその起点となった。前節山形戦、試合終了間際のFKは相手チームも呆然と見送る芸術品であった。
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(写真:8月20日京都戦)
田中佑昌、エースへ名乗り!
20節から先発を張り始めた佑昌はこれで6得点。

21節草津戦○、22節鳥栖戦○、23節湘南戦○、25節水戸戦○、27節京都戦○。

21節以降田中が得点したゲームには、チームは全て勝ち点3を上げている。
これこそ新エースと呼んで良い成績ではないか。
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(写真:8月20日京都戦)
■主審もGJ!
この日の主審は、吉田寿光氏。
アビスパが勝ったからというのでなく、確かにカードも数枚出したが吉田氏のゲームの進め方は良かった。
今季、博多の森鳥栖スタジアムと、毎週のようにゲームを観戦できる機会を持っているが、このゲームの審判の判断力やゲームの進め方は良かった。
何より主審の笛や動きにストレスを感じなかったのだ。
吉田さん、GJ!

実は、個人的には、今季は家本氏の主審の時よりも”サディスト”岡田氏の時のゲームの方が見る者の精神をかき乱されたことは事実だ。
家本氏は「俺が主審だ!」意識が異常に強過ぎ。
サディスト岡田は、異常なオーラを発している。誰より精神的に上に立ちたい、ピッチ上の選手はみんな奴隷。その仕草、目のイキ方など、「俺がご主人様だ!」が見え見え。
昨夜のカード乱舞の鹿島ー広島戦は見てないが。
実は、彼はサディスト特有の精神で次第にエスカレートしていくと段々とそれが己自身の”快感”に繋がるに違いない。鹿島が”M”な選手たちばかりならまだしも。
岡田氏は、昔から鹿島戦になると張り切るよね。

国内サッカーは審判の存在がストレスになる日々多し。
そんな中、吉田さんが「プレミアのピッチに立つ日は近い」と思わせるような仕事ぶりだった。