「ネットと雑誌とスポ新」その1.

「ネットサーフィン」って語彙は古いのかも知れないけど。久しぶりにあちこちと、覗いてみた。

ネットは、話題になってる「小笠原移籍問題」「平山の活躍(衝撃デビュー)」「ホンジェラス戦(代表メンバー)」「アーセナル敗戦(10年ぶりにチェルシーに敗戦)」「JFL愛媛問題(鈴木発言)」「審判問題」「ユニバ代表3連覇」などのネタが数多く語られていた。

これらのことで目についたものは、後ほどピックアップしてみたい。
エルゴラ新潟地区へ
さて、最近はJとともにあるエルゴラッソもいよいよ新潟地区に配布されるように決まった。

この時期にエリア拡大は良いことだが。やがては静岡、名古屋へも進出するだろうし、仙台がJ1へ昇格すれば宮城地区の購買読者も相当多いことだろう。
ところで、エルゴラに限って、関西だけはいつまで経っても商売にならないかも知れない。今後も関西以西は、2,3日遅れの定期購読が続くことだろう。
自分は5年ほど吹田市大阪府・万博在地)に住んでいたが、中でも恐ろしくサッカー民度的に低い関西(失礼!総体的に、です)では「阪神ネタ」以外は金にならないからだ。

■岡田さん(横浜監督)しゃべり過ぎ
新たに発刊されたサッカーJ+もほぼ読み終えた。

この新たに発行されたサッカー雑誌は、雑誌社にまんまと踊らされて3冊も勝ってしまったのであるが、予想を越えて各クラブの色は薄く、クラブねたも表紙と裏表紙の綴じ込み部分だけでその点では雑誌社のうまい騙しのテクニックであった。
ま、祝儀と思って自分を納得させ2冊(2クラブ分)は知人へくれてやった。
おそらく”各クラブの表紙”号を作ったのは、創刊号の話題作りのためだけなのだろう。

サッカーJ+は、西部さんのコラムが遊びの部分多く面白かった。

本来なら大上段にオシムジェフについて語って欲しいところだったが。
なにせクラブサポーターは、自分が後押しするクラブに対して、一定の距離を置いて冷静な分析をすること自体が中々に難しい。(西部さんは今季からジェフサポを表明し毎試合ジェフ中心に観戦してる。)
何を語るにしても「応援モード=サポムード」は抜けきれないからだが。
そういう意味で彼が仙台を選んだのもうなずける。
自分としては、外科医師となって都並仙台を切り刻んで欲しいところだったが、「クラブサポーター」という領域を最近身を持って理解し始めている西部さん。
期待の外科医でなく精神科医で終わってしまった。いやむしろ見事な精神科医ぶりといっても良かった。

最近は、あちこちで岡田インタビューを見かける。
J+では相当におしゃべりなオヤジぶりである。
岡田さんは日本ではビッグクラブの監督である。また「この次」に推薦されるのが濃厚な人物であるだろう。サッカー界では次代を担うべき一人のはずだ。

岡田氏は雑誌で自分のマンネリ感を口数多く語っても何も生まれないし、彼自身の値打ちが上がる訳でもない。大人なら自己消化すべきことを他者に語るべきではない。
確かに、インタビューでは数多くの問題点や課題は提議しているが。
鈴木氏(チェアマン)に「手紙を出して音沙汰がない」とか言ってるが何をかいわんや。
自分の地位や存在感の大きさを自覚しているならインタビューで語るべきことだろうか。
超実務型の鈴木氏が、いちいち一通の手紙などに返事など書く立場でない(人間性でない)ことは理解できることだろうに。
暇を持て余している見栄っぱりの川淵氏じゃあるまいし。
本来なら、深くものを考える真面目な人間性を有してる人だけに多少の落胆を感じている。
彼の軽いおしゃべりがこれだけ多いと実は目障りにもなる。

■Jクラブ企画
クラブの監督を取り上げるのであるなら、別の角度で小野(広島)、深町(新潟)、三浦(大宮)などを並べて論じるとか、3人に同じ質問して構成するとかして欲しかった。
タイミング的に難しいだろうけど、健太・都並対談とか。
また、こういう雑誌なら、「クラブ視点」で、運営資金とからませて経営問題などもあっても良いし。甲府や水戸や鳥栖の浮上例など語るべき大きな問題であるだろう。
「イクオさん(サガン鳥栖監督)物語り」などインタビューを交えて作れば鳥栖サポでなくとも興味深い。
また、可能であればセリエAやリーガ等の歴史ある欧州の下部組織や下部リーグなどもじっくり調査分析し焦点を当てて欲しい。

準備期間がさほど無かったのかも知れないが、迅速性はネットに適わないし機動力も週刊誌には適わない。
初刊で終わりたくなければ「企画」を大事にすることだろうし、継続性もない。
そのへんの普通のギャルを派遣しレポーター然とした書き物は面白くもなんともなかった。

それと、クラブのことはアウェーの地まで押しかけるサポーター”以上に”はその真髄を語れないはずだし、現在のプロのライターで、果たしてクラブのゲームを現場で見続けている方、クラブを多角度に論じれれる資格を持つ方がいるのだろうか、と思う。
(敬愛する中倉さんなど一部を除いて)
「真実は、現実(現場)の中にこそある」とすれば、お触り程度で画面だけ流し見しデスクの上でクラブを語って欲しくないものだ。
「サッカー・アイ」ならまだしも。
■スポ新のサッカー記者
スポ新には「サッカー記者」はいない。
有能と思われる方は入社したら本紙(親会社)の警察担当や議会担当の現場回り五年。
そしてその後、スポーツが書ける人はまずはプロ野球。それも一番は(地方紙以外)は巨人担当。
サッカー書くのは、夜回りついでに土曜の晩に競技場に足を運ぶ新米記者と思って良い。
その程度は記事を読めばスグにわかる。
このあたりは日頃のウップンが溜まっているので若干妄想めくが。本紙のサッカー記者も毎試合キチンとゲームに足を運んでいるわけではないだろう。番記者もそのほとんどが見習い程度。
おまけに海外特派となれば”翻訳人レベル”。

現在、イタリア(セリエA)ものの記事はヒデがいたころからサッカーなどそれ程詳しくもないし、練習場を含め現場に足を運んでもいない連中。(時々、ヒデも怒っていたが)
ようはイタリア紙の翻訳ができる程度の方々でしかない。
昨今のヤナギのネタはみな伊紙を翻訳し勝手にアレンジしているに違いない。
彼らはおそらく現場の空気すら嗅いでいない。(スポニチ除く)

そんな記事に、一喜一憂し感情の起伏をさせている方がどれほど多いものか。
スポ新は、一生、芸能ニュースのレベルでしかサッカーを語れない。
親会社(読売、朝日、毎日、産経)の一部のサッカー記者ならまだしも。
自分はそういう意味でエルゴラに期待したい。