夏休み最後の日の博多の森


[J2第29節、福岡ー草津]:博多の森球技場
この夜は子供たちが多かった。夏休み最後の日。
この夏最高の暑苦しい博多の森。気温は29.8度、湿度69.8%。昼の気温でなく夜のゲーム前の気温。
べっとりと湿気がまとわりつく。おまけにこの日は風がなかった。まるでクアラルンプールのような亜熱帯気候の暑さ。
博多の森では、この日以上に気温が高い日は他にもあった。しかし、普段の日の夏の夜には、博多の森にも博多湾からの海風が吹く。
今日はそうではなかった。
スタンドで座っていても知らずに汗がボトボトと落ちるほどだった。暑いというより暑苦しかった。
選手たちにとっては、相当に負荷のかかる気象条件だったに違いない。
おまけに、この暑い季節に、中3日でゲームをするのだ。移動距離も長い。コンディション的にも厳しい日程が続く。
後半は足が止まってしまった。足が止まっただけでなく肉体的疲労で思考も鈍っているように見えた。
最初の1歩が、いつもの15km/hは遅いし、運動量も半分位であったのも仕方ない。

      福岡 草津
シュート数=15: 4
F K  =20:12
得 点  = 1: 0

アビスパだけでなく、草津の選手たちも何度もペットボトルを手にし水分を補給はしていたが、時間の経過とともに消耗戦は激しく、肉体的疲労は何ら回復することなくゲーム終了のホイッスルが鳴ってしまった。

こういう動きの鈍いゲームの得点はセットプレーしかない。CKを千代反田が頭で決めた。

前半の有光、グラウシオをトップに置き、山形、ホベルトボランチに、という布陣から、後半にトップ下にグラウシオ、両サイドに山形、宮崎、中盤の底にホベルト、というダイヤモンド型にした方が3人が前線で攻撃に絡めるのでチャンスは増えやすい。

山形のボランチは、だいぶこなれてきたが、タイプも違うが松下(観客席で観戦していた)にはまだまだ及ばない。
暑い中、右SBの中村北斗グラウシオは動けていたのと、怪我の宮本の代わりに先発出場した長野も高さを生かしていた。名古屋へ行った増川に近いものを感じる長野は、非常に安定感がある。
草津も、アビスパボールが長かったが、バイタルエリアのスペースを消しながら良く守っていたと思う。

次戦に影響しないと書いたが、全体を通して見るとアビスパは徳島戦の0−2が精神的に堪えていたように思った。最初から疲労感があったからだ。


さて、
九州ダービーまで残り3日。

幸いにも次の4日(鳥栖)と10日(博多の森)のゲームは移動がない。
その間、選手たちの精神的疲労と肉体的疲労はどれほど取り除けるのだろうか。