J2プレビュー
■J2は第30節
残暑厳しい中の連戦。J2は”ダービー”ウィークを迎えた。
J2は第30節。
残り14試合(札幌、山形除く)となったが、やや足踏みをしているが京都の昇格はほぼ決定的。
それ以下は、以前に比べると縦長にはなってきてるが、2位以下はまだ予断を許さない。
[第30節]:9月4日開催 仙 台ー山 形 (仙台) 水 戸ー京 都 (笠松) 甲 府ー札 幌 (小瀬) 草 津ー徳 島 (群馬) 湘 南ー横浜FC (平塚) 鳥 栖ー福 岡 (鳥栖)
■ダービー
日曜日のダービー3組の仙台、平塚、鳥栖は相当な観客が集まることだろう。
この3組の組み合わせのうち、果たしてどのダービーが来季になって無くなるのだろう。
[ダービーの成績]
仙台の対山形戦績:18試合、8勝7分3敗
湘南の対横浜戦績:18試合、8勝5分5敗
鳥栖の対福岡戦績:14試合、2勝3分9敗
■昇格レース
勝点 得点 失点 シュート数 被シュート数 1.京 都 64 51 30 398 327 2.福 岡 50 42 28 344 243 3.甲 府 44 50 41 328 333 4.札 幌 43 34 30 285 254 5.山 形 42 36 25 317 290 6.仙 台 37 43 37 353 301 7.湘 南 37 30 39 273 354 8.鳥 栖 35 39 37 275 305 9.徳 島 35 39 42 322 340 10.水 戸 33 28 39 255 370 11.横 浜 27 28 41 316 290 12.草 津 18 19 50 248 307 (29節まで。札幌、山形は28試合)
[京都パープルサンガ]
圧倒的な攻撃力で勝ち点を積み重ねてきたのが京都。
このところ、序盤の勢いはなくなっているが、自分は、キャプテンマークを巻く中盤の要・中払の怪我の影響は大きいと思う。
彼のゲーム構成力を、柱谷監督は信頼してきたからだ。
対戦チームは、驚異的に速いカウンター攻撃さえ凌ぎさえすれば勝機は十分。
2位以下は差を詰めるチャンス。
[アビスパ福岡]
アビスパの組織的な守備力と中盤の安定感は、被シュート数が、どこより少ないことが物語っている。
また最近の、MF古賀、SBアレックスらの左サイドからの切れ味は、一段抜けている。
現在のアビスパの課題は前線の決定力のみ。グラウシオ、田中の二人は期待に応えつつある。
ここ2試合は疲れからか、全般的にサイドチェンジやポジションチェンジが少なくなっている。
しかし、残暑が去り涼しくなってくれば、J2一負けないチームであることに変わりは無い。
[上位チームは?]
昇格争いに残るチームは、連敗しないこと。そういう意味では、守備力の安定が重要で、被シュート数と失点数が少ないことが重要。
1試合平均失点が1.0を越える(1.4失点)甲府は、攻撃陣が余程奮闘しないと難しい。
最近では圧倒的な攻撃力を誇ったセレッソ(02年)以外は、1.0以下のチームしか昇格していないのが事実。
仙台は調子に波があるのと、残念ながら、サポも含めたチームとしての一体感が感じられない。このままでは余程のことが無い限り、”昇格ムード”のリズムに乗せることは難しいと思う。
自分としては、京都、アビスパ以外では、上位争いには札幌、山形が残るように思う。
(写真:8月2日、鳥栖ー京都戦)
■驚異的な鳥栖スタジアムの集客力
井川さんのクラブ戦略と、イクオさんのチーム育成は順調にきている。
鳥栖は、少し調子が落ちているが、怪我人が戻ればまた快進撃を続ける可能性も十分にある。チーム力は、昨年とは格段に上がっている。
更に若手が伸びればアビスパ福岡とサガン鳥栖のアベック昇格も”夢”ではないと思う。もちろんハードルはかなり高いが。
それにしても、鳥栖のこの集客力は驚異的である。
4日のダービーは、今季最高の開幕戦(対アビスパ戦、1万3千人以上)を上回る相当な入場者が見込まれる。
鳥栖の次に増えているのが札幌と横浜。
札幌サポーターは、どこに行っても好印象。(もちろん他のチームも同様だが)彼らのチームへの後押しには本当に頭が下がる。
三ッ沢は、成績次第もあるが、カズ効果で更に増やすことだろう。
04年入場者 05年入場者 増減数 京 都 7870 7617 ー253 福 岡 8743 9439 +696 甲 府 6370 6196 −174 札 幌 9466 11177 +1711 山 形 6420 5825 −595 仙 台 16198 15814 −384 湘 南 4691 5635 +944 鳥 栖 3610 8238 +4628 徳 島 −− 4664 −− 水 戸 3773 3177 −596 横 浜 4219 5799 +1580 草 津 −− 3889 ーー 平 均 7213 7321 +108 (05年は29節まで。山形ー札幌は1試合未消化)