頑張れ!吉田寿光さん

自分が応援しているチームに、不利になる”判定”には激しくブーイング。当然のことだ。
というのが自分の立つ位置。
しかし勝ちさえすればいい、結果さえ良ければそれでいいという訳でもない。
例え自分の応援しているチームに有利な判定になるとしても、時には「そこは流してくれ!」「カードは出さないでくれ」とも思う。(危険なプレーは別)

博多の森のJ2第31節。
後半10分、横浜FCのトゥイードに2枚目のイエローが出た。
自分にはたいして悪質でもないファウルに見えた。
「カードだけは止めてくれ!」
今年最高の観客数となった博多の森横浜FC相手にアビスパはPKを得た。
グラウシオが蹴る瞬間。自分は、11人対11人の息詰まるサッカーが見たいと思った。
その上で勝ち点3を奪って欲しいと。

サッカーはいつでも公平ではない。
そして、昨今の、何もかもを審判のせいにするのはどうかと思うし、彼らの未熟な判定でさえ淡々と乗り越えていくのが本当に強いクラブチームであるだろうと思う。
自省の意味を込めて書くが、最近の審判に対する異常なパッシングは、スピッツ現象(精神性が脆弱なものほど良く”吼える”)にも見える。

日本サッカー審判協会のサイトには、
「サッカーの発展にとって審判員は必要不可欠な存在であるにも拘らず、そのおかれている立場や地位、および技術水準において必ずしも満足すべき状態にあるとはいい難い現状にある・・」と設立趣意書にある。(昭和59年設立)

昨今の問題は今に始まったことではないし、単に笛を吹く”一審判”だけの問題ではない。
また、いくつかのBLOGやサイトで「審判問題について」議論されるようになってきたのはとてもいいことだとも思う。参考にもなる。

そして、未熟な判定と「ミス」は明らかに違うのだが。
過ぎ去ったミスは取り戻すことはできない。

しかし、誰しもミスは犯す。

05年のJ優秀主審でもある吉田寿光さんは「まずはJ2で」やるらしい、が。
生意気な表現かもしれないが、彼は、時たまおかしい判定もあったし不評なゲームもあった、しかし最近の彼は精進していたように見える。
我が日本代表と同様、吉田さんも06年ドイツを目指していた。
先般の件(アジア予選プレーオフ出場を賭けたゲームでのミス)でその道も閉ざされようとしている。
適わないだろうけど、吉田さんの為にもオーバー裁定の(傲慢な)FIFAに対し再考を要求したいところだ。

彼が博多の森鳥栖スタで吹くことになったら、自分としては温かい眼差しでエールを送りたいと思う。

密かにそう思っている。
<追記>
と、ここまで書いたが。
正直、岡田正義氏の名を見ると、ドッキリする自分もいるのだが。