これからが「胸突き八丁」

[J1第25節、G大阪ー鹿島]:万博記念公園
ガンバは勝てた試合を失った。
J1リーグ戦は1ステージ制の長丁場。
”土壇場の激しいせめぎあい”に、ガンバがここで勝ちきればリーグ制覇は「濃厚」になると見ていたが、鹿島の勝負強さの前で同点を許してしまった。

ガンバは、監督も含め修羅場を乗り越えた経験が少ないため、これからが大変な胸突き八丁となるに違いない。
それと攻撃力と勢いでここまで来たが、かって経験したことがないような苦しい「胸突き八丁」は、それだけでは乗り越えることは大変に難しい。
頼みは技術力のある外国人選手だろうが、最後の最後にモノをいうのは相手を呑み込むような強い精神力だろう。
技術の高い選手は多いが、土壇場でも指揮官が安心してゲームを任せることができるここぞの精神的な支柱は、果たして宮本なのだろうか。

これまで2位慣れしているガンバサポも、指揮官や選手同様にこれから先は大きな荒波に試される。
■本田の出番
鹿島は、随分と若返りが進んでいるが、全体の流れを読む力のある選手が多い。
艱難辛苦を舐めてきた”DFW・隆行”の、ここぞの仕事と、修羅場をくぐってきた”本田の出番”がそろそろ来るだろう。鹿島のチームとしての修羅場経験とJにおける業績経験はこれから生きるし大きい。
大分戦のビッグアイに行ければ、と思う。
昨日のゲームを見ていて、最後は鹿島が制するような気がしてきた。

       大阪   鹿島
 シュート数  13 −14
 得点 前 半   1 ー 2
    後 半   2 − 1
       合 計   3 − 3

■杞憂に終わる
録画観戦だったがこのゲームは家本氏であった。
彼、大一番の緊張感からか、前半は3枚と”らしく”なかったのだが、後半になって5枚と、カード頼りの判定は相変わらずだった。
全体としては家本氏にしては荒れないゲームとなったのは、選手たちがゲームに集中し、主審に気を取られる暇が無かったのかも知れない。
そういう意味ではゲーム前の心配は杞憂に終わった。