ジーコの序列ＦＷ編
ＦＷは、ＭＦやＤＦと違いその時に調子が良い者を選ぶべきだと思うし、序列通りには運ばない場面が少なくないだろう。しかし、「ジーコの序列」は明らかに存在する。
関連カテゴリー
[ジーコの序列ＭＦ編]
■ジーコの序列
ＭＦ編と同様に、以下の３点を考慮に入れることとする。
１．代表戦に頻繁に選ばれている選手
２．大事な場面で使われ、結果を出している選手
３．最近選ばれている選手
ＦＷの場合は、２．と３．に重きを置くべきかも知れないが。
[ジーコの序列ＦＷ編]
Ａグループ（別格）：鈴木隆行、久保竜彦、
Ｂグループ ：柳沢敦、高原直泰、
Ｃグループ ：玉田圭司、大黒将志
Ｄグループ ：なし
Ｅグループ ：大久保嘉人、田中達也、永井雄一郎、巻誠一郎
Ｆグループ ：中山雅史、黒部光昭、山下芳輝
（０３年以降のジーコジャパンに選出された選手）
怪我の状態さえ良ければ久保はその”存在感”も”潜在能力”も別格。これまで、ジーコは熱心に声をかけるが「怪我で辞退」というパターンが多い。
隆行は、代表戦士中、半端じゃなく代表メンバーに選ばれている。むしろ現在はクラブ（鹿島）よりも代表選手としての地位に存在価値を感じる選手か。
Ｂ．Ｃ．では、ヤナギがＡ．に最も近いが、今季のクラブでの活躍がキーポイントとなるだろう。
Ｃ．とＥ．はかなり差があるが、今後の結果次第。ただし挽回するだけのゲームは数少なく、本番まで公式大会はない。
Ｅグループでは、達也、永井は代表でゴールを決めているが、大久保はまだ代表ゴールゼロである。巻は最近の東アジアに選出された。
■キャップ数
キャップ ゴール 歴代得点ランキング 中山 雅史 ： ５３ ２１ ６ .３９６ ★ 鈴木 隆行 ： ５３ １１ １６ .２０７ 柳沢 敦 ： ５１ １７ ８ .３３３ ☆ 高原直泰 ： ３６ １３ １１ .３６１ ★ 玉田 圭司 ： ３４ ７ ３０ .２０６ 久保 竜彦 ： ２６ ８ ２８ .３０７ ☆ 大久保嘉人： １７ ０ − .０００ 大黒 将志 ： １４ ５ ４４ .３５７ ★ 永井雄一郎： ４ １ １０１ .２５０ 黒部 光昭 ： ４ ０ − .０００ 山下 芳輝 ： ３ ０ − .０００ 巻 誠一郎： ３ ０ − .０００ 田中 達也 ： ２ １ １０１ .５００ ★ （得点率/平均）
■結果を出している大黒
[公式試合でのＦＷ陣のゴール] ★０２年ＷＣ（０２．６月） ：鈴木１ ☆０３年コンフェデ（０３．６月） ：ＦＷ陣０ 中国アジア杯（０４．７〜８月） ：玉田３、鈴木１ ☆アジア一次予選（０４．２〜１１月）：鈴木３、久保２、 玉田１、高原１ ☆アジア最終予選（０５．２〜８月） ：大黒２、柳沢１ ☆０５年コンフェデ（０５．６月） ：大黒２、柳沢１
０３年以降、ジーコジャパンのゲームが５５試合。
１．ＦＷでは隆行の先発出場が２３試合でトップ。
途中出場を入れると代表ゲームの半分以上に出場している。隆行に対するジーコの信頼がいかに厚いかがわかる。
また、隆行の先発は、比較的先発出場が多いと見られる高原（１６試合）よりも断然多い。
２．アジア相手に結果を出しているのは隆行、玉田の２人。
ふたりとも４得点を稼いでいる。
高原は、意外にも一次予選の１得点だけで公式ゲームではそれ程結果を出していない。
３．最近結果を出しているのが大黒とヤナギ。
中でも、大黒は重要な場面で結果を出した。
４．欧州のゲームに強いクボ・ヤナギ
０３年欧州遠征は柳沢が２得点、０４年の欧州遠征では久保が４得点しているところを見ると、欧州相手にはクボ・ヤナギがベストチョイスか。
１０月の欧州遠征は、果たして？
また中南米相手には、メキシコやホンジェラス戦等でゴールを決めたヤナギは欠かせない。
■０５年欧州遠征メンバー（１０/８、１０/１２）
国内では同時期（１０/９）にＪオールスターがあり、オールスターに選出されたメンバーは漏れている。
[欧州遠征メンバー]
ＧＫ：川口、楢崎、土肥
ＤＦ：田中、三都主、坪井、茂庭、駒野、村井、箕輪
ＭＦ：中田英、中村、小野、稲本、中田浩、本山、松井
ＦＷ：鈴木、柳沢、高原、大久保
大久保、松井にとっては大変に重要度の高い代表戦になろう。
中でも大久保は、国内の大黒、玉田を押しのけるだけの目覚しい結果を出さない限りドイツの芽はないと思われる。
エドゥー枠か？長身（１８７ｃｍ）箕輪（川崎Ｆ）が初選出。
高さ（１９１ｃｍ）とキレなら増川（名古屋）も負けてないが、川崎が鹿島に勝ち点３上げたせいだけでもあるまい。
ディフェンスが４バックなら駒野は２試合とも先発出場することだろう。
