ヒデの復調

雨のウクルナイナ戦。以下、雑感のみ。
お目当てのシェフチェンコを探したが、先発にも控えにも見当たらず。
しかも試合前の大雨と気温8度という悪条件。
シェフチェンコとやれることを楽しみにしていたはずの選手たち。

ゲーム前から、代表チームとしてこのゲームの「意図」が明確でないことは明らかで、おまけにシェバはいないとなれば興味は半減。
実際、試合前から「ダイヤモンド」とかいう言葉ばかりが先走りしていることに少し嫌気が差していたのだが。
■トップ下は?

主審の問題は別にして。全体としては集中力高く、選手たちは良く戦ったと思う。
しかし、自分は俊輔の動きが非常に気になった。画面で探しても、最近彼がこれほど画面に映らなかったゲームを知らない。
ラトビア戦と違い、ひどいピッチコンディションと、風邪で体調が余程悪かったのだろうと思う。
トップ下の彼が万全であればゲームは少しは違ったものになっていたと自分は思う。

■ヒデ復調す

その代わりこの日のヒデの戦闘能力はすさまじく、攻撃に守備にと、ひとり奮闘していた。この状態であれば今季のボルトンでは何ら心配ないだろう。
試合後のウクライナ選手とのユニ交換や、観客からのサインのせがまれ方を見ても、彼ひとりだけが違う世界の選手に見えた。
自分はホンジェラス戦を仙台で観戦したが、その後東欧遠征2戦消化し、ヒデは一時の(少し長い)不調を完全に乗り越えたように思う。
彼はヤナギと違って、本当に、重馬場(雨を含んだ足元が悪いピッチ状態)に強い。
もしかしたら、東欧遠征は、松井と大久保のテストとともに、ヒデの復調のためにあったのかも知れない。
試合終了のホイッスルの後、ジーコが犬のように吠え立てていた主審ともヒデはガッチリ握手したりして、試合後の彼の明るい表情とコメントには、充実感が漂っていた。

ウクライナの選手たちのモチベーション

ウクライナは1軍半レベルとはいえ、代表チームに生き残りを賭けたメンバー主体で、モチベーションが非常に高かったように思う。
サイドからの攻撃は力強かったし、フィジカル的にもウクライナらしく屈強さを見せていた。わがDFには中沢不在で、シェバがいれば3点は取っていたろう。

■好手交代
ウクライナ戦は、前線と後ろの長すぎる間延びのことや、日本チームの左サイドを良いように攻められたことが大きな課題だと思うが。
このゲームは、”チームとして”の「展開力」や「攻め手」の数が異常に少なく、言われているように前線の”決定力”の問題ではない。
そういう意味では選手任せのチームの限界が見えた試合。
そして、この日、一番に印象に残ったのは、自分は浩二のレッドでも箕輪のPKでもない。
三都主を、村井に途中で(後半23分)代えてしまったことだ。
このことはジーコジャパンにとっては画期的なできごとかも知れない。