西日本新聞の堕落

地方紙・西日本新聞社は、亡き私の師とも言って良い方の出身でもあるし、余り悪くはいいたくはないが、この記事は最低だな。
11月11日付け夕刊「社会面」の記事である。署名入りではないので記者の名は割り出せないが、明日にでも社へ電話しようと思う。記者の名がわかったら直接会いたいものだ。

「野良猫愛護 どこまで」
福岡市南区の野間大池公園に、餌を求めて多くの野良猫が集まり、周辺家屋の敷地内でフンや出産をして住民を悩ませている。住民や南区役所が、餌を与える人に注意しても効果は上がらず。十月末には、誰が置いたのかベニヤ板でつくった猫用「飼育箱」まで登場した。・・・

ここで全ての記事を掲載するつもりはないが、猫嫌いな記者が現象面だけを捉え、おまけに(たった一人の)猫嫌いな住民と、(この点については全然仕事してない)役所に(たぶん電話で)取材し記事にしたにしては、随分手の込んだ動物虐待キャンペーンである。
現象面を生んだ「本質」も真の「問題点」も追求することなく、ただひたすら猫嫌いたちを煽っているだけの記事。
最悪な記事だ。

「市生活衛生課によると、野良猫に餌を与える行為に対する苦情は毎年二百件前後。餌を与える人の住所がわかれば、職員が出向いて『指導』しているが、法的強制力はなく、理解を求めるのが現状。」

スグ近所に住み公園を毎日のように散策する自分なので、敢えて書くが、これは嘘である。市は何ら出向きも指導もしてない。週に一度ゴミ収集を業者に頼んでいるのみである。
しかも、公園の掃除は、公園を使う人々や毎朝、犬を散歩させるおじさんたちが雨の日以外は毎日のようにやっている。
机にしがみついてるだけの市役所職員の電話での取材に対する応えをそのまま記事にするという安直さ。
しかも、そのほとんどの内容が一面的で、事実を歪めた記事となっている。この記者の記事は的確ではない。しかも、普通こんなに大きく扱うか。
こういう崩れ記者を雇っている西日本も地に落ちたものだ。
このように公園を彷徨うしかない野良猫たちを作ったのは、一体、誰なのか。

公園を散歩する人々のほとんどが、毎日野良猫たちに癒されているのだ。