「伸るか反るか」

■壮絶なるプレーオフ

「生きるか、死ぬか」。
「絶望なのか、希望ある未来なのか」。

深夜(早朝)に、スリリングな”プレーオフ”を見ながら思う。

ゲーム後に、これほど両極端に分かれる試合もなかろう。
相手の国家斉唱にブーイングなんて生易しいものだと。まさに、トルコとスイスの戦いは、魂と魂のブツかり合い。壮絶なものとなった。
互いに、削りあいや蹴り合いだけですまず、通路ではひと悶着(乱闘騒ぎ)が起き、怪我人が出るほどになったらしい。しかも試合後に選手たちは2時間缶詰になったという。
ゲーム終了のホイッスルの瞬間、”脱兎のごとく”全速力でロッカーへと走るスイスの選手たち。ピッチを横切る彼らの後ろ姿を見て、彼らはまさに命がけで戦っているのだ、と見た。

この試合に比ぶれば、ゲームの趣旨も中途半端な、生ぬるい親善試合のゲームなどを見る時間さえ惜しくなるというものだ。*1
02年WC韓日大会3位のトルコは沈んでしまったが、ドイツでは、スイス代表の戦いぶりには期待できると思う。

その他は、残念ながら、ウルグアイは敗退してしまったが、オーストラリア代表もPK戦に持ち込み根性見せたし、本番でもヒディングが指揮をとれば面白い存在になると思った。
ほかには、トリニダードトバコが本大会出場、同じくプレーオフを戦ったスペインとチェコも順当に駒をすすめた。

さて、急遽母国の為にとプレーオフに出場し母国の本戦出場を決定付けたネドヴェドは、果たして本大会に出場するのだろうか。
■組み合わせ抽選会
本大会1次リーグの組み合わせ抽選会は、12月9日(日本時間10日早朝)にライプチで開催される。

*1:協会は、資金集め目的のゲームをいつまで続けるつもりなのか。莫大な収入を手にせんがため消費される選手たち。犠牲になっているのは身分を保証している(給料出し雇っている)チーム。しかも、怪我明けのヤナギをフル出場させてる。ニヤけた会長のコメントさえもストレス源。第1回「ダイヤモンド・オブ・アジア賞」とかを置き土産に、駒並べ以外できない代表監督ともどもここは潔く「ご勇退」の決断を。