事実上の昇格決定

完勝でした。
アビスパは、札幌戦に続き組織的な守備が機能し相手チーム(ザスパ草津)に効果的な攻撃の機会を与えませんでした。

前半28分のFW田中祐昌の落としからのグラウシオの1点目のゴール。後半9分のグラウシオからのアレックスの2点目のゴール。と、流れの中での得点で、いずれも前線が絡んだ得点がチームに前向きな落ち着きを与えました。

守備が機能することが前提の現在のアビスパのサッカー。その上ではじめて攻撃の組み立てもできるし、シュートチャンスも増えてくる。

得点できた時間もよかったし、アウェーで、風下に立った前半、風下を全く感じさせない前線からの効果的なプレスと、全員の激しい動きによって攻撃的に戦った点は評価できるものと思います。

「福岡のプレスがとにかく速かった。自分の死角からどんどんプレスがかかってきた。」(草津、MF後藤)
「運動量と気持ちだけが取り柄のうちのチームが、それで圧倒されては、何もできない。話しにもならない。」(草津、GK小島)
「相手の中盤をつぶし奪ったボールを前に出して、自分も飛び出していこうと思っていた。」(アビスパ中村北斗
「今日の守備に関しては問題がなく、安心していた。守備陣を信頼してプレーしている。」(アビスパ、GK水谷)

ほとんどの時間にボールを支配していましたが、何より、相手ボール時の出足の早さと、手抜きすることのない激しいチェックは、このゲームに臨むアビスパ選手たちのモチベーションの高さを感じることができました。

試合後は、1時間遅れで始まった湘南ー仙台、甲府ー山形の他の競技場の後半部分だけを切り替えながら見ましたが、個人の力に頼るしかないサッカーをしている仙台は厳しいと素直に思いました。
甲府は、攻撃陣に少しぎこちなさ(カタさ?)が見られたのと、鳥栖スタジアムで見た時と違って、チームとしての調子が下り坂なのか余り良くないように思いました。
両チームともドローで、勝ち点1しか奪えず、アビスパの”事実上のJ1復帰”が確定しました。
*残り3試合でアビスパと仙台の勝ち点差は9。
仙台がアビスパを上回るには、残り試合をアビスパが3連敗し、仙台が3連勝して7以上ある得失点差をひっくり返す必要があります。今のチーム力と調子からいえばこれはありえない。

11月23日(祝日)の博多の森がJ1復帰決定の日になりそうです。
祝盃はそれまでのお楽しみということで。
(明日は、今季3度目のビッグアイ観戦)