「今季を振り返る」その1.

雁ノ巣での練習も昨日(6日)で終わり、クラブは、いよいよ来季に向けて動き出そうとしている。最初にはまずは何はさておき人事から。
それもやがて、その骨格が現れることだろう。
これから数回にわたって、今季のアビスパ福岡について、少しづつ振り返ってみたい。

今週は欧州CLウィークを迎えている。深夜(と早朝)のグループリーグ最終戦の観戦で睡眠不足は続くのだが。 果たしてどこまで書けるか。

アビスパ新世紀への出直し
トップリーグ6年のあと、02年より今季までアビスパは4年間の「J2暮らし」を余儀無くされた。復帰まで4年も要したという結果には、必ず要因・原因がある。
順位は、8位→4位→3位→2位と上がってはきたが、この4年間でチームの体質や戦いぶりは大きく変わったように思う。

プロサッカークラブとして10年。

地域に合った魅力的なチーム作りには、これから数多くの課題があるだろう。
そして、目指すべき頂点までの道のりは長い。

アビスパは今更背伸びすることもないし、クラブの財力にあったチーム編成と戦略で、これから徐々に積み上げていけば良いことと思う。

簡単に総括すると、この4年間の貴重な財産は、まずは財務面の安定・強化だろうか。

大きな負の遺産を抱え込み、チームは喘いでいた。累積赤字は30億を越え民間企業ならどこの銀行も支援しないような状態。
チームの降格も重なった。

降格1年目は付け焼刃の出直し。
J1から降格したチームが常に持つ錯覚。J2は甘くはない。試合数の多さだけでなく、格下チームはなりふり構わず戦ってくる。
うまくいかない、結果も出ない長丁場。

クラブは、足元を見直す。出直しを図る。
財務強化と若返りはいずれもリンクしている。
今まで欠けていた長期的視野に立ったチーム作り。
ユース世代の育成と若手へと変換していくためにようやく腰を上げる。ユース強化を基盤にしたチーム作り。
このことはサポーターには少しの我慢を強いる。

05年、ピッチを走り抜けた若者たち。
エースの田中祐昌は、未だ19歳。彼はユースの星である。そして、U−20日本代表にも選出された中村北斗は20歳。アビスパの左サイドを駆け上がるブラジル人、アレックスは22歳である。チームを率いるDFの要の千代反田も25歳。
アビスパの今季の先発メンバーの平均年齢は、どこより一番に若い。

幾多の曲がり角や壁はあったが、松田監督の3年間はチームの基礎作りに沿っていたし合っていた。そういう意味では、アビスパは、今後に活きるJ2での4年間を過ごした。
真正サポーターにとっては辛くて長い道のりではあったが、この4年間は決して長くなかったようにも思われる。
プロサッカークラブとしての10年を経て、アビスパは単なる11年目でなく「新世紀」ともいうべき新たなシーズンを直前にしている。
(以上、推敲なしでアップしてしてるので後で手を加えるかも知れません。)