甲府先勝

入れ替え戦は、J1柏相手にJ2、3位の甲府が攻撃力を見せつけ、先勝した。
右SB杉山不在のせいか、甲府は右からの攻撃がいつもよりおとなしいように思いましたが、攻守の切り替えの早さは相変わらずで、藤田と倉貫はいつも通りに良かったですね。
甲府の10番・藤田は、かっての小野伸二にサッカーを諦めようと思わせた位にうまさに秀でた選手でもあるのですが、このゲームでも相変わらずサッカー眼の深さとキレを見せていました。
藤田と倉貫、彼らがどれだけ前を向けるかが、甲府の攻撃のバロメーターでもあるのでしょうが、柏は防戦一方の時間が長く、セットプレー以外には得点の匂いが余りしませんでした。
守備面に大いに不安のある甲府ですが、GK阿部謙作を中心に、この日のゲームはシュートコースを良く切り防いでいたと思います。

11月26日の小瀬のゲームも主審は柏原氏であったのですが。あのゲームで、アビスパに5失点し、甲府は逆に吹っ切れたのかも知れません。開き直ったというか。
おそらくアビスパ甲府に火をつけたのでしょう。
彼らには失うものは何もない。
京都戦の逆転勝利の勢いでこのゲームを戦っていました。

甲府は、年間予算もJ2では低い方で、人件費などは、対戦する柏が甲府の4チーム分位あると予想できますが、やってるサッカーの魅力は甲府が数倍も面白いと思います。

柏レイソルもJ1の意地を見せるべくホームで立て直すでしょうが、以前に、こちらにも書いたように、甲府にはこのままJ1へ昇格してほしいと自分は願っています。
初戦の勝利で、ヴァンフォーレ甲府経営委員会の関係者の皆様の喜びもひとしおかと思います。

(仁王立ちの大木さん、10/30鳥栖スタにて)